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転職体験談とセミリタイア目指すあれやこれや

転職とは何ぞやという禅問答

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転職してからずっとモヤモヤした気持ちを抱えており、転職というものの実態を理解しようと禅問答のように自分自身に「転職とはなんぞや」と問い続けてきました。そしてふと気づいたのが「転職とは破壊と創造である」と。

転職とは破壊である

『破壊』とは即ち、前職を辞めることによって、そこでこれまで築いてきたものを壊すことです。人間関係や覚えた会社のルール、スキルや今までの評価や実績。これらを亡き者にできます。そしてこれらのうち、どれ程のものを新しい職場に持ち込めるかというと、「スキルの一部と社会人としての考え方」です。社会人をしていると、無意識のうちに暗黙のルールが身につきます。ほうれん草とかPDCAとか、それ以前に何かするには上司のハンコが必要とかそういった一般常識的なことです。それはどこの会社でも通用する常識です。また『スキル』は専門的スキルのことで設計図を書いたりとか、特許を申請したりとかそういったスキルのことです。

転職とは創造である

『創造』とは即ち、新しい職場で全てを創りなおすことである。その会社のルールを覚えたり、人間関係を創ったり、新しいスキルを身につけたり、やりがいを見いだしたり、仕事で成果をだして実績を積み上げ信頼を勝ち得ることです。そういった創造をすることができます。

破壊よりも創造が大事だが忘れがち

転職は退職即ち『破壊』に意識が集中しがちですが、破壊の後に必要な『創造』を忘れてはなりません。壊すことは簡単であって創りあげることが難しいのは世の常です。そこから推し量れるように会社を辞めることよりも新しい会社で自分の存在を確立することのほうが難しい。それは前職で良い地位や環境を得ていればいるほど、その差を埋めることが大変になります。創造は地道な努力に加え長い時間も必要であり、我慢の時が続くことになります。

優秀な人間はこういったことを理解して、冷静に転職すべきかどうかを判断できますがそれが出来ない人間もいます。昔に比べると転職を促すような世情となっており、転職へのハードルは低くなっていますが、逆に転職後の大変さへの認知は薄らいでいる気がします。そして今のままの世情が続くと、小さな覚悟で転職し、後悔してしまう人が多くなってしまうのではないかとも思います。

創造について考えてみて

最後になりましたが、転職して後悔してしまった人も、これから転職をしようか悩んでるいる人も、新天地で何を創造したいのか考えてみてください。転職で大事なのは実は現職で何を不満に思っているかよりも、新天地で何を得たいかです。新天地での創造、それがあなたにとっての転職の目的であり、はっきりとしたものが無いのであれば今一度よく考えてみるべきです。

まとめ

よくネットを見ているとネガティブな転職理由はよくない。ポジティブであるべきだとの記事をよく見ます。ネガティブな理由が必ずしも悪とは思いませんが、それでもポジティブな理由(転職先で何かを造りあげたいなど)があるほうが良いのは確かだと思います。