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マズローの自己実現論欲求5段階説と転職動機

マズローの欲求5段階説と転職動機には深い関係があります。転職動機と転職先に求める事柄を整理するのに役立つので紹介します。

 

 

マズローの欲求5段階説とは

マズローの欲求5段階説とは「人間の欲求は階層構造をしており、1階(生存に関する欲求)から5階(自己実現に関する欲求)まである。」ということです。

※詳しくはwiki等を御参照ください

 

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1段階:生理的欲求 (Physiological needs)

生きることも困難な状態で発生する欲求で、生きる為に必要な最低限のご飯や住環境を欲する欲求です。例えばご飯が食べたい、寝たい等。

 

2段階:安全の欲求 (Safety needs)

1段階目は満たされているが、その水準に不満がある時に発生する欲求です。ご飯は食べれているけど量が少なかったり、家はあるけど雨漏りしたり、治安が悪かったりといった生命の安全が保障されていない状態で発生する欲求です。

 

3段階:社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)

次は組織に所属したいという欲求です。人は一人だと孤独を感じるので、家族や組織に所属して安心感が欲しいんですね。

 

4段階:承認(尊重)の欲求 (Esteem)

人に認められたり尊重されたいという欲求です。どこかに所属していても認められていないと感じると悲しいですよね。人に認められることで自己肯定感を持てたり、やりがいを感じる方も多いと思います。

 

5段階:自己実現の欲求 (Self-actualization)

4段階目までが満たされている前提で、更になりたい自分でありたいという欲求です。海外で働きたいとか、皆を率いるような立場に立ちたいとか、自分が好きな仕事をしたいとかです。

 

マズローの欲求5段階説と転職動機の関係

マズローの欲求五段階を読むと転職動機と関係が深いことがよく分かると思います。例えば1段階目の生理的欲求は収入が無い人が職を求める動機と同じです。収入が無く生活が困窮している人は、まずは少ない収入でもとりあえず良いと考えそれを求めます。雇用条件が多少悪くてもよいから職に就きたいと思ってしまう様な状況です。

2段階目の安全の欲求 は働いているけど収入が少なかったり、精神衛生が悪かったりする人と近しいものがあります。例えばフリーター生活だったり、いつ体やメンタルを壊すか分からないブラック企業だったりすると安定して生活できる収入基盤や労働環境を発します。

3段階目の社会的所欲求は職場環境とのマッチングを示すと解釈します。企業に勤めていても職場で虐めにあったり、雑談を出来る仲間が居なかったりすると、それは組織への所属に対して疎外感を感じるでしょう。

4段階目の承認(尊重)の欲求は職場で認められることを意味します。会社や同僚もしくは自分自身で自分の仕事を認められている状態です。会社できちんと仕事をしてきた実績や成果があり、会社にとって必要な存在であると認められると嬉しいですよね。

5段階目の自己実現の欲求は、やりたい仕事をやるということです。自分のやりたい仕事や向いている仕事が出来ると、とてもやりがいを感じると共にやる気も出ますよね。

 

転職で欲求を満たすことはできるか?

例えばやりたい仕事をやるために転職したとして、最初は職場に慣れないですよね。疎外感を感じることもあるでしょう。そうすると、やりたいことが出来ているので5段階目の自己実現は一部達成していますが3段階目の所属の欲求が満たされない状態になり、新たな苦しみを生むことになります。慣れない状態を耐え抜き所属感を得て(3所属の欲求)、成果を出し認められて(4承認欲求)、やっと満足して働くことができるのだと思います。つまり転職で欲求を満たすことは可能だが、それなりの時間忍耐が必要だということです。また転職先が自分のイメージ通りであるということも重要なファクターです。

 

まとめ

マズローの欲求5段階説と転職動機を対比して考えました。現在の職場で自分の欲求レベルがどの段階にあるのか、転職するとどのレベルからのスタートになるのかといった視点で、今一度、転職動機と転職先に求めるものを整理してみてはいかがでしょうか。