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会社の将来性の調べ方【転職体験談】

筆者は会社の将来が不安で転職しました。

転職を決める際には、自社のおよび転職先の将来性を確認する為に出来る限りのことは調査しました。

しかし会社の将来性の判断はプロでも難しく、絶対はありません。参考までに調査した項目を紹介します。

 

 

財務基盤

会社の財務基盤を調べることで、その会社の今の経営状況と近い将来はわかります。これらはIR情報から読み解くことができます。

 

純利益と利益率

言わずもがなですが、どれだけ会社が利益を得ているのか。売り上げは巨大だけど赤字では、先はありません。また、利益率も重要です。どれだけ効率的に利益をあげることができているのか。この値が高いと高付加価値な事業を出来ています。逆に数値が低いと価格競争の激しい業界、薄利多売と言えるでしょう。この様な業界は中国企業との価格競争を行なっている場合もあり、厳しい市場と言えるでしょう。

自己資本比率

自己資本比率は50%程度が優良企業、30%程度が黒字企業の平均、マイナスだと赤字企業で経営が相当危ない!ということで、それらを目安に企業の財務状況を確認しました。

有利子負債キャッシュフロー比率

会社の有利子負債とキャッシュフローとのバランスも確認します。この値はIRでは数値として載っていないので、有利子負債と営業キャッシュフローの値から計算します。この値は一般的に10倍を超えると問題があるとのことです。

 

ただ、これらの数字は会社の経営で変えることができます。例えば研究開発費を潤沢に使っていたのを抑えるだとか、子会社を売却してキャッシュを生み出すだとか。体力のある会社はそういった方法で財務指標を変化させることができます。

 

市場、業界の成長性

会社が扱っている製品の市場成長率(CAGR)を調査しました。

今後そのマーケットが年に何パーセント程度拡大していくかといった予測レポートが出ています。インターネットで「CAGR ◯◯」といったキーワードで検索すると見つけることができます。高ければ高いほど良く、2桁近い値だと今後も大きく成長していく市場と言えます。 

逆に数パーセントや、マイナス成長だと斜陽産業と言われる業界であったりします。

 

自社や転職先が所属する業界が今後も成長していく業界であり、かつその会社が業界の中で良い地位を得ていることが重要です。

後は、その業界が価格競争の激しい業界なのかどうかも重要です。近年、中国企業が市場参入することで、従来のマーケット勢力図が大きく変わっている市場が沢山あります。中国企業は国内の安い労働力を使って価格競争を挑んできます。

技術難易度が高く高付加価値を維持できている業界は将来も比較的安泰と考えることができると思います。

会社の成長性

今の会社の市場成長率が低くても、その会社が新しい事業を作ることかできれば問題ありません。

研究開発費

研究開発費にいくら払ってるのか、営業利益対比で見ることで会社の本気度が分かります。

これはIR情報で確認することが出来ます。企業の売り上げに対して何%程度を研究開発費に投じているかを見ることで、その会社の新規事業への意気込みや将来への危機感を知ることができます。約5%程度あれば高い数値ということができると思います

社員の士気

やっぱり大事なのは社員の士気です。いくら巨額の研究開発費を投じていても、非効率的な使い方をしていては新しいものは生まれません。社員の士気は会社のやる気です。

社員が夢を持ってそれを成し遂げたいというマインドが無ければ、新しいものは出来てきません。

社員の士気はopenwork等の口コミサイトで確認することが出来ます。

実際に二社を経験した身としても、口コミサイトに書かれている士気は当たっているなという感想です。

まとめ

会社の将来性を理由に転職する場合、少なくとも財務基盤はしっかり調べましょう。ただ、どれだけ調べても将来なことは誰にも分かりません。(分かるようであれば株で生活したほうが良いです。笑)

会社の将来性の判断は非常に難しいですが、1つ言えることは大企業がすぐ潰れることはない!相当財務状況が悪化してからでも遅くはなく、また早期退職の募集があると退職金も多くもらえるので、そういったことも考えても良いのではと思います。