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企業の純利益予想と株価(高値、安値)の相関を利用した日本株キャピタルゲイン法

株式運用するに辺りやり方は様々です。キャピタルゲイン (売買益)or インカムゲイン(配当収入)、米国株 or 日本株 or その他、インデックス or 個別株、ディフェンシブ(景気と連動し難い)株 or シクリカル(景気連動性が高い)株or 成長株、長期保有 or 短期保有、などなど様々な方針で運用することが出来ます。

株式運用で一番よくないのは自分の方針が無い状態。方針が無いとファンダメンタル(市場情報)に左右され、流行の株を高値掴みして、損を出すことになりかねません。

私は、日本株を個別株メインのキャピタルゲイン狙いの投資を1年程度の保有期間で行う方針です。そして原資が確保できれば日米のインカムゲイン狙いの株に振り替えていきます。キャピタルゲイン狙いの方法は、株価を解析し割安、割高を判断し、スイング取引を行っていきます。

割安割高株の解析方法

純利益と株価の相関

例として旭化成(3407)で説明します。

過去10年の株価と業績(純利益)は下記の様になっております。企業の純利益が上昇するに従って株価も上昇しています。当然、旭化成の様な製造業にとって企業価値≓純利益≓株価ですので当たり前といえばそれまでですが、非常に重要な原則です。株価が企業価値、具体的に何を反映しているのかは非常に重要なことです。

(ここでは株価=(年度の高値+安値)/2で算出しています)

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 Fig.1 旭化成(3407)の株価と純利益の関係

 

株価(高値、安値)と純利益の相関

次に純利益と株価の高値、安値が相関しているか確認してみます。

おおむね、高値も安値も純利益と相関していることが分かります。つまり企業の純利益予想がある程度できれば、株価の振れ幅も予想出来ると言えます。

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Fig.2 純利益と年度高値安値の関係(旭化成)

 

視点を少し変えて見る

次にこのグラフを散布図にし、純利益と株価の安値、高値の相関を見てみます。

企業の純利益に対して高値、安値共に決定係数R2が0.8を超えており綺麗に相関していることが分かります。このことからも純利益によって高値安値の判断が出来ると言えます。株価はファンダメンタルや企業の業績予想に大きく影響され変動しますが、そもそも今が割安なのか割高なのかを抑えることが出来れば、株価を高値掴みすることも減り利益が出やすいポジショニングが可能になります。

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Fig.3 純利益と株価の関係
 

この様な方法で株価の高値安値を判断し、スイングトレードを行います。

ただしこの方法は万能では無く、景気変動や企業の純利益が想定を大きく下回る等の場合は相関が崩れる場合があり、ファンダメンタルや企業動向と合わせて判断する必要があります。

 

まとめ

株価の割安、割高の判別方法を紹介しました。ポイントは株価は基本的には企業価値(純利益)を反映している。そして企業の利益が分かればその変動幅もおおよそ推測できるという点です。ただし、全ての企業においてこれが言えるかと言うとそうでは無く、例えばエネルギー関係の企業であれば、純利益よりも石油価格と強い相関を示したりと言ったことがあるため、万能ではありません。

 

※株式の売買は個人の責任でお願いいたします。