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転職体験談とセミリタイア目指すあれやこれや

転職を悩んでいる方向け転職の進め方

自分自身が転職をしてみて思ったのは転職動機が大切だということです。「やりたいことがある」や「精神衛生を保つ為」といった理由での転職を私は応援しますが、「転職を迷っている」「なんとなく不満がある」という漠然とした状態での転職を応援しません。それは転職した後に苦労するからです。実際私もそうでした。ここではそんな方に向けて転職理由を明確にし転職する為の方法をステップで説明します。

 

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1.自分と向きあって心の声を聞く

仕事をしているとやりたくないことをやらなければならない場面に遭遇します。そんな時、自分の心の声を封じて仕事だからと割り切った経験もあると思いますが、そういったことを繰り返していると自分の心に対する感度が弱くなってしまいます。転職したいという思いはあるけど、理由がよく分からない。それは自分の心の声が聞こえ辛くなっているのかもしれません。

そんな時は、長期休暇等を利用して仕事から離れて普段と違う環境に自分を置きましょう。大事なのは仕事から離れて環境を変えることで、ストレスが低減して新しい刺激を受けることで凝り固まった思考がほぐれることです。例えば二泊三日でお寺に座禅修行に行ってみたり、何も持たず行ったことの無い温泉旅館に行ったり、懐かしい場所に行ったりすると良いでしょう。

そして、何もしない時間を作って自分の内なる声に耳を傾けましょう。この時、一人で自分と向き合うことが重要です。スマホやテレビから離れ、何もしない時間を作ります。自分の心がどうしたいと言うっているのか耳を傾けてください。この時、ポイントは心が落ち着いている時にやるということです。まずは①環境を変えてリラックスする。次に②心の声に耳を傾ける。というステップで勧めましょう。いきなり心の声を聞こうとしても同じ悩みがグルグル回るだけになってしまいます。

私は会社を辞めて有給消化期間に一人で3泊4日の旅に出ましたが、3日目くらいでやっと気持ちが落ち着いて、自分が会社を辞めることを冷静に受け止められるようになり、自分が抱えている不満と少し向き合えるようになりました。これを転職活動前に出来ていたら、また違ったのかなとも思います。

 

2.転職理由を考える

転職理由は大きく分けて2つあります。①何かが嫌だから辞める。②何かをしたいから辞める。理由に良い悪いはありません。自分の心の声を正直に受け入れましょう。

 

①何かが嫌だから辞める

人間関係だったり、自分の評価だったり、仕事内容、収入だったり色々ありますね。それを整理するために、嫌だと感じていることを紙に書きます。そしてそれらに合計100になるように点数をつけます。(嫌なことほど点数が高い)そうすることによって自分の不満の順番とそれぞれのインパクトを可視化することができます。

 

例)

人間関係  :10点

仕事内容  :20点

給与    :40点

サービス残業:30点

 

このときBettersさんの今の仕事納得度チェック表も整理や判断の為にお勧めです。

https://betters.me/150

 

そして辞めたい理由を今の会社で解決できないか検討しましょう。転職だけが答えではありません。部署の異動で不満が解決することもあります。

 

②何かがしたいから辞める

自分のやりたいことがはっきり分かっているなら辞める理由としては十分です。自分がその仕事に就く能力があるのかを考えるべきです。そしてやりたい仕事が今の会社で本当にできないか検討しましょう。転職だけが答えではありません。部署の異動で叶うこともあります。

 

③考えがまとまらない時はキャリアカウンセラーに相談する 

どうしても考えがまとまらないときはキャリアカウンセラーに相談するという手もあります。これはDODAやリクルートと言った転職コンサルとは異なり、自分のキャリアに悩みを持っている人が「相談」できる有料の仕組みです。筆者も転職後に職場に慣れないことを相談しましたが、転職前に相談していれば、もう少し別のキャリアを築けたのかなと思えるほど良い体験でした。

tauecompany.hatenablog.com

3.転職理由に加えて自分が大切にしたいことを整理する

転職してこれまで抱えていた不満が解消されても、新たな不満が生まれることもあります。それは、前職では当たり前に享受できていたことが、転職先では無くなることもあるためです。例えば仕事内容に不満があって転職し、希望の仕事に就けたが人間関係が悪いと結局は不満を感じます。そういったことが無いように、自分が大切にしたいことを考えましょう。

下記の表に自分にとって重要な項目に合計が100点になる様に点数をつけましょう。(不必要な項目は0点で良いです。)足りない項目があれば、追加してください。そうすることによって自分にとって重要なことのインパクトと順位を可視化することができます。

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4.転職の実際をブログ等で調べる

これまでのステップを経ても転職しか解決策がないのであれば、転職の実際を覗き見してみましょう。転職は辛いことも多く、中途半端な気持ちで転職すると転職に失敗する可能性も高いです。みんなの転職体験談は、転職経験者の感想が豊富に揃っており、失敗談も多くあります。体験談を元に失敗する可能性を考慮した上で転職すべきかどうかの最終判断をしましょう。

https://min-ten.com

読んでみると転職が心から成功と言えるパターンはあまりありません。実際私も転職者の方と話す機会があると満足しているか聞くことにしているのですが、転職者は転職者で大きな不満を抱えている場合がほとんどです。 転職しても不満が解決されないことはよくあります。そんなリスクを背負ってまで転職をするのかよく考えた方がよいです。

 

5.転職活動を始める

エージェントへの登録

ここまできても転職への想いが消えないのならば転職エージェントに登録しましょう。転職は、職務経歴書の執筆や、求人探索、面談のスケジュール管理、面接練習と仕事をしながらだと忙しいです。転職エージェントはその辺りを強力にバックアップしてくれるので本気で転職するのであれば積極的に活用していきましょう。ただ、エージェントに登録すると、流れが一気に加速されますので慎重に。早速、職務経歴書の作成に入ったりしなければなりませんし、納期も指定されます。ある程度、前もって作っておくと余裕をもって進めることができると思います。

 

転職先候補の情報収集、応募

これまでのステップで整理した自分の価値観や、辞めたい理由をもとに、転職先を探して、エージェントさん経由で応募しましょう。その会社が自分の価値観に合うのか、特に会社の雰囲気等は、なかなかつかめません。そこで口コミサイトを活用しましょう。個人的にはopen workが情報の量と質の面でおススメです。また、エージェントも会社の雰囲気等の情報を持っていますので、聞いてみるのもおススメです。

 

また、会社の業績が気になる方はIRや四季報で、事業分野や方針が気になる方はHPで調査すると良いと思います。個人的にはIR報告書には現在の状況と今後の展望の最新情報が記載されており、おススメです。

 

採用面接

書類が通過したら面接です。会社によりますが、一次〜三次面接まであります。エージェントは面接情報も沢山持っているので、どんなことが聞かれるのかといった情報を収集しましょう。模擬面談をやってくれるエージェントもありますので活用するのも良いと思います。

 

6.内定を受諾するか断るかの決断

内定を得ることが出来たら最終的な決断をしましょう。自分の希望を満たしてくれ、今の会社よりも良い勤務先なのか。この時、やっぱり今の会社でも良いと思えたなら、転職を辞めても問題ありません。やっぱり転職しないという方もいます。自分の心に耳を傾けてください。

 

7.退職を伝える

転職の決断をしたら、できるだけ早く今の会社に退職の意向を伝えましょう。企業によって、退職日の何日前に意向を伝える必要がある等、規約があるので、それらは守ったほうがもめずに済みます。なかなか上司に伝えるのは勇気がいりますよね。どうしても難しい場合は代行サービスなんかの利用もあります。

 

最後に筆者からの個人的な意見 

自分の経験を元に転職理由がはっきりしない方向けに転職の流れをまとめました。参考になりましたでしょうか。私は転職で重要なのは次のことを知っておくことだと思っています。

①転職先に慣れるのが転職活動の中で一番苦労する

②転職先を焦って決めてはいけない

③自分の心の声を大事にする

転職活動を途中で辞めても良いんです。あなたが満足いく人生を歩めることが第一です。転職に失敗したと感じる人が少しでも減ることを祈っております。