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転職体験談とセミリタイア目指すあれやこれや

家族向け?セミリタイアシミュレーション

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セカセカと朝から夜まで働いて休日は寝て終わり。家族との時間もなく、そんな生活は嫌だ!のんびり生きたいと思い、具体的に考えてみました。いわゆるセミリタイアってやつですね。ここで言うセミリタイアとは、時間とお金がそれなりにあってストレスが少なく生活できる状態をさします。

この記事では一番の課題である収入について、四人家族をケーススタディとして、いくつかの試算結果を紹介します。結構ハードル高いです。

 

 

まずはのんびりの定義

*週休2日以上

*明るいうちに家に帰れる

*朝はゆっくり寝れる

この3つを満たすことができれば時間という観点からは、のんびり生きられると思います。完全に働かないのはハードルが高いので少し働きます。どれくらい働くかと言うと、月の労働時間が5時間/日✕16日/月=80時間/月と定義します。週休3日、1日5時間労働です。夫婦で働けば160時間/月です。時給900円と考えると2人で144,000円の収入になります。

だけどこれでは生活は困窮します。4人家族(子供2人)で、子供にそれなりの教育を施して生活するとなると月に35万円程は必要です。

 

一ヶ月生活するのに必要なお金

先程一ヶ月の生活費35万円と述べましたが、 その内訳を示します。世の中の4人家族の一ヶ月の生活費用平均値をベースに少し余裕を持って生活できる様に修正しました。(あまり切り詰めると家族が辛いので)

一ヶ月35万円、年間で420万円の支出となります。手取り420万円以上なので、年収500万円程度あれば良いでしょう。

 

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のんびり生きるための収入シミュレーション

労働時間を少なくして収入を得る方法を今回は不労所得構築で考えています。例えば給与の高い企業に勤められれば収入は増えますが、労働時間を自分でコントロールすることは出来ません。ここでは副業として資産運用とブログ運営、給与所得として派遣やパートをイメージして収入を算出しました。ポイントは極力資産運用と副業の比率を増やし、雇用収入を減らすことで実際の労働時間を減らすという点です。

3パターンで考えており、パターン1は不労所得のメインを株式運用(運用利率10%)としているパターン。パターン2は不労所得のメインを株式運用とし、高運用利率20%で運用するパターン。パターン3は不労所得のメインを株式運用(運用利率10%)と不動産収入としているパターンです。どちらも複利で計算しています。

ちなみに、運用利率10%は一般の人には少しハードルの高い数値です。一般の方の目標は5-10%程度と言われており、その上限ですね。運用利率20%は投資の神様ウォーレン・バフェットさんの通算成績と同じなのでかなり高い数値ですが、不労所得形成のための基準として算出しました。

 

パターン1 株式運用メイン(株式運用利率10%)

パターン1の収入の内訳は下記の通りです。

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株式運用を利率10%で実施するとして年間290万円を得るには原資3700万円が必要になります。

3700万円×10%×(100%-20.315%)=294万円になります。※20.315%は所得税+住民税

原資となる3700万円を確保するには初年度原資500万円、毎年250万円増資し、年利10%で運用するとして約9年かかります。

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また副業としてネットで広告やアフェリエイト収入を毎月3万円稼ぐとしています。不足分は毎月15万円程になるので、これを労働で稼ぎます。夫と妻、二人で合わせて月に160時間(1人80時間)働き、時給900円と考えて約15万円となり、時間にゆとりを得ながら生活費を得ることが可能です。


パターン2 株式運用メイン(株式運用利率20%)

パターン2の収入の内訳は下記の通りです。

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株式運用を利率20%で実施するとして、年間290万円を得るには原資1900万円が必要になります。

1900万円×20%×(100%-20.315%)=302万円になります。

※20.315%は所得税+住民税

原資として必要な1900万円を稼ぐには初年度原資500万円、毎年250万円増資し、年利20%で運用するとして約4年かかります。その他の収入はパターン1と同じです。

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パターン3 株式(運用利率10%)と不動産運用を併用するパターン

パターン3の収入の内訳は下記の通りです。

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株式運用を利率10%で実施するとして、運用収入で年間190万円を得るには原資2500万円が必要になります。2500万円×10%×(100%-20.315%)=199万円になります。

※20.315%は所得税+住民税

原資として必要な2500万円を稼ぐには初年度原資500万円、毎年350万円増資し、年利10%で運用するとして約5年かかります。350万円の増資の内、100万円は不動産収入を運用効率の高い株式に回す形です。

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不動産収入の100万円は、イメージとしては中古アパートの一棟運用を想定しています。中古アパートの一棟なんて買えないと思われるかもしれませんが、数百万円の自己資金と銀行借り入れの合わせ技で購入が可能です。利益を出すためには良い物件、良い不動産仲介業者と出会うことが必須条件になりますが、しっかりとした事前準備があれば可能なレベルです。

 

できるだけ早く現実的にのんびり生活をするには

現状の社員から派遣社員になることで時間的にゆとりを持った生活を手に入れます。ただ収入面での不安を払拭するために、投資収入を再投資して、配当収入を得ていきます

 

□生活のための収入

・夫:一般派遣20万円/月(額面)、妻:一般派遣20万円/月(額面) 

 →共に手取りで考えると合計32万円/月程度

  目標35万円には届かないが節約すればいいよね☆

 

 

□再投資のための収入

短期売買で年率30%を狙い、その成果を将来のための蓄えに投資していきます。

・株式運用原資2000万円✕運用成績30%✕税引20%=480万円/年

 

□将来のための蓄え

年間480万円の再投資用収入を複利計算で運用していきます。13年程の再投資で配当収入は320万円/年に到達する予定です。

・米国株4000万円✕配当5%✕税引20%=160万円

・日本株4000万円✕配当5%✕税引20%=160万円

合計320万円/年 これだけ貰えれば生活の基本資金としては十分でしょう。笑

 

収入シミュレーションまとめと必要なスキル

のんびり生きる方法としていくつかの収支シミュレーションを示しました。短期間でのんびり生活を得るためにはパターン3が(比較的)現実的だと思います。

そしてこのパターン3のんびり生活を手に入れる為には、次の4つが必要です。

 

①目標達成まで毎年250万円の増資が出来る収支バランス

②継続的に年利10%運用できる株の運用能力

③不動産収入100万円達成できる不動産物件、管理会社の確保

④ネット等の副収入で月に3万円稼ぐスキル

 

のんびり生きるためのハードルはかなり高いというのが正直な感想です。ただ、支出を絞ったり運用スキルを向上させたり、もしくはもう少し時間をかけて原資を増やすことで、この試算よりもハードルは低くなります。正しい努力をし、技術を身につけることで決して不可能ではないものと思います。