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転職体験談とセミリタイア目指すあれやこれや

高配当株 VS 成長株で配当再投資による効果を比較

高配当株の配当再投資は有効な投資戦略として認知されています。その効果は実際どの程度なのでしょうか。

高配当株として認知されているアルトリアグループ(ティッカー:MO)と配当は少ないけど成長が素晴らしいマイクロソフト(ティッカー:MSFT)の両者を配当再投資した場合、時間経過と共に評価額ににどの程度差がでるのかシミュレーションによって確認しました。

 

  

シミュレーションの方法

1998年1月から2019年12月までの月終値をもとに株価チャートを作成しました。

配当再投資については配当利回りはMO:5%、MSFT:1.5%の固定値を使用し、配当を翌月に再投資するという前提でのシミュレーションになります。

 

MO、MSFTの株価推移

まず始めにMOとMSFTの株価チャートを示します。MOは2016年までは成長が順調ですがその後ESG投資などの影響もあり株価が下落しています。MSFTは1999年のITバブル以降、リーマンショックなどを乗り越え右肩上がりの好調な成長を続けています。

MOの平均成長率は7.6%、MSFTの平均成長率は9.8%です。

 

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配当再投資による効果

資産評価額の比較

下図にMOとMSFTそれぞれに配当再投資をした場合としなかった場合の資産評価額チャートを示します。MOは配当利回りが高く年数が経つほど配当再投資をした効果が顕著に表れています。MSFTは配当こそ高くありませんが、成長率が素晴らしく、2019年12月時点では配当再投資を考慮してもMOとMSFTの資産評価額はほぼ同じという結果になりました。

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経過年数と持ち株数

配当再投資によって持ち株数が増加しますが、どの程度増えるのでしょうか。配当を翌月に再配等するという前提ではMOは約10年で持ち株数が1.5倍、20年で2.7倍に到達します。一方MSFTは20年経過後の持ち株数は1.4倍程度になります。

時間が経つほど持ち株数は指数的に増えることから、長期で運用するほど恩恵を得ることができます。

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配当再投資の効果はどの程度の期間が経過すれば体感することができるのでしょうか。下図に投資開始から3年経過時点での配当再投資をした場合としなかった場合の資産評価額のチャートを示します。

MOを1998年1月を基準として配当再投資をすると、しない場合に比べて1年目は1.05倍になり、2年目で1.1倍になり、3年目で1.16倍となります。

MSFTは1年目は1.02倍になり、2年目で1.03倍になり、3年目で1.05倍なります。

MOは配当利回りが高く3年経過時点で再投資なしにくらべて1.16倍の評価額となります。この程度あれば、その効果を体感として感じられると思われます。

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Table 配当再投資による資産評価額の増加率

  MO MSFT
1年目 1.05倍 1.02倍
2年目 1.10倍 1.03倍
3年目 1.16倍 1.05倍

 

まとめ

高配当株の配当再投資は有益な資産運用戦略と認識されていましたが、改めてその効果を確認できました。但し、高配当株といっても株価自体が下落を続けるようであれば、MSFTなどの成長株の利回りには及びません。結局、高配当株と成長株とでどちらが良いかということは一概には言えず、配当の維持や保持期間や株価の変動に大きく影響されます。

 

(備考)改めて高配当銘柄に投資する場合は次の2点に注意が必要です。

・将来にわたって配当を継続的に維持できるのか

 →減配になると配当再投資戦略の効果が減少します

・会社の価値に毀損は生じないか、株価の下落はおきないか

 →株価自体が下落を続け浮上しないようであれば、その価値は成長株に劣る可能性があります

資産運用でお金が増える仕組み-基礎編-

ちまたでは資産運用という言葉をよく耳にしますが、どうもとっつきにくいイメージがあると思います。そういう方に向けて、そもそも資産運用とはどういったものなのかを噛み砕いて説明します。

 

 

資産運用とはそもそもナニ?

資産運用とは、お金や土地などの自分の資産を使って資産を増やすことです。身近なところでは、銀行にお金を預けておけば利子がつきますのでこれも資産運用。余っていた土地を駐車場にしてお金を稼ぐのも資産運用です。資産運用を理解するポイントは、働いて資産を増やすのではなく資産を使って資産を増やすということです。

そういった意味では多くの方は銀行預金があり、すでに資産運用をしているのですね。

 

ではなぜ改めて資産運用という言葉を耳にするのかというと、銀行の預貯金よりも積極的に資産の増える運用をしましょうということです。銀行の利子は0.01%程度であり、100万円を1年預けても100円程度の利子にしかなりません。全然増えませんよね。

一方、株式投資では堅実に行っても利率が3%程度はあり、預貯金よりも積極的な運用といえます。(但し元本割れのリスクもあります)

 

資産運用で資産が増える仕組み

資産運用で資産が増える仕組みを理解するためには2つのポイントがあります。

 

ポイント1 ものの価値は変動する

100円均一の商品はいつでも100円ですが、例えば株などは毎日価値が変わります。ある会社の株を欲しいという人が増えれば価値はあがりますし、人気がなくなれば下がります。そういった価値が変動するものを安く買って高く売り、差額を得ることによって資産が増えるということです。

 

例としては株や投資信託や金、原油などです。

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出展:日経平均株価(Google)

 

ポイント2 定期的にお金がもらえる

所有しているだけでお金が定期的にもらえる資産運用もあります。例えば不動産投資でアパートを建てると家賃が定期的に入ってきます。株を買うと、企業の利益の一部を配当金という形で受け取ることができます。債券を買うと定期的に利子を受け取ることができます。

 

資産運用にはどのような商品があるのか

資産運用向けの商品として下記に一例をあげます。世の中には様々な金融商品があり、金融商品によって仕組みや利率、リスクが違います。まずはこんな商品があるということを知って頂ければと思います。

 

・株式投資

・インデックス投資

・投資信託

・債券

・為替

・不動産

・金、原油、小麦、ウィスキーなど

転職するには目的の整理が大事だね

こんばんは、Ichiです。

転職してから随分と経ちましたが、相変わらず、仕事のことや将来のことで悩んでいます。最近は、転職の本を何冊か読み、改めて「転職」の基本的知識を学んでいます。転職に必要なスタンスとは?適職とは?などなど興味がある事象は沢山あり、楽しく学んでいます。

数冊の本を読んで学んだことは、転職の「目的」を分類するということです。なぜ貴方は転職するのか?お給料が安いから、やりがいが無いから、職場環境が悪いから。大体の転職理由はこのどれかに当てはまるのではないでしょうか。

言い換えると大抵の転職の目的は「①給与UP(キャリアアップ)②やりがいを手に入れる③精神を安定させるため」のいずれかと言えるでしょう。

 

 一般的な転職の目的を整理してみると

①給与UP(キャリアアップ)について

・給与UP

一番分かりやすい目的がこれです。「今の会社は給与が安い。他社は同じ様な仕事なのに給与が高い。」、「給料が増えれば月に○○万円使えるお金が増える」など、お金は自分の生活に直結するためイメージもし易いですね。

給与UPを求めての転職は一番成功しやすいと思います。なぜなら、転職の最終判断前には自分の給与がどの程度上がるか分かるからです。内定後に提示される給与額を見て、上がらないと分かったら、やっぱりやーめたと転職を止めて他をあたれば良いのです。お金ほしいですもんね。

 

・キャリアアップ(市場価値向上)を目的とする

給与UPと比較的似た意味ですが、こちらは給与というよりも自分の市場価値向上に重みをもたせた転職です。転職して自分のスキルを伸ばしたり、業界を変えることで自分の市場価値を高くすることが目的です。給与もふえるかもしれません。

これも比較的成功しやすい転職です。何故なら自分が求めているものを明文化でき、求人情報を見て、それが手に入るか判断できるからです。例えば斜陽産業の技術者が業界を変えることで市場価値を向上させたいなど、求人に書いてある情報から「業界」と「仕事内容」を見て判断できます。主導権が自分にあるので成功しやすいのです。

市場価値を向上させたい場合は、自分の要求が明確であり、転職エージェントや人事担当者とのコミュニケーションもスムーズにできます。

 

②やりがいを手に入れる

今の仕事は本当にやりたいことではない。本当はもっと違うことをやりたい!と思って転職するケース。

このケースが成功するかどうかは自分のやりたいことが明確であるかどうかです。多いケースが、今の仕事はやりたいことではないけど、本当に何がやりたいかは分からない。。という場合です。闇雲に転職すると、失敗に繋がります。

ある程度、自分の考えや想いを整理してからの転職が良いと思います。

やりたいことを探すコツは、自分の正直な声に耳を傾けることと、まずは小規模で行動してみることだと思います。自分のやりたいことが分からないのは、これまで自分の内なる声に対して聞こえないフリをしていた人だと思います。まずはそこからです。

 

③精神を安定させるため

職場が働き辛い。精神的な安定を求めて転職をする場合や、会社の将来が不安で安定した企業で働きたいという場合。

このケースの転職が一番難しいでしょう。理由は、働き易さは環境であり"環境"を自分でコントロールすることが難しいからです。また環境に関する事前情報の入手がとても難しいからです。例えば転職先に働き易さを求める場合、働き易さは社風や部署の雰囲気、人間関係などに大きく左右されます。これらを自分でコントロールすることは出来ませんし、入社前に知ることも難しいです。

口コミサイトがある!と思いますが、どんな優良企業でもブラックな部署は存在します、合わない人間はいます。運に頼る要素がかなり強いため、成功確率は即ち運次第です。なので色々分析するより、いっそ直感を信じたほうが良いかもしれません。

また会社の将来についても同じで、例えば財務基盤が安定していても、急速な事業環境の変化が起こるかもしれませんし、財務基盤が良くても働き辛い職場なら、結局長く働くことはできないでしょう。将来安泰な企業が分かるなら株を買って大儲けしたほうがいいです。

 

結局なにが言いたいかというと

自分が転職に求めるものによって転職の成功確率は大きく変わるということ。ポイントは自分が求めているものが転職で手に入るかどうかを、事前に調べることができるかどうかということです。給与UPを目的とする場合は、転職の判断前に給与水準を知ることができるため、成功しやすいですし、やりがいについてもしっかりとした下調べが出来れば成功しやすくなります。精神の安定を求める場合は、環境の調査が難しいため成功確率は低いと思います。

不確定要素をどれだけ減らせるかが転職成功の鍵です。あとはやっぱ転職前に本で転職の基本的なことを学んでから行動するのが良いと感じました。

 

自分が何をやりたいのか悩んでいるときに「天職の見つけ方」に出会いました。同じ様にやりたいことが見つからなくて悩んでいる方には、お勧めです。きっかけになるかもしれません。 

米国個別株で組む高配当・高成長ポートフォリオ(PF1)

配当利回りも高く、株価も成長し、暴落にも強いポートフォリオはないか。そんな夢のようなポートフォリオを探しています。今回、米国個別株で比較的高配当な銘柄を組み合わせて、そんなポートフォリオを過去のチャート(1998/1~2019/12)を参考に検討しました。

 

 

高配当・高成長ポートフォリオ検討の方法

候補とした銘柄

ティッカー:MO、JNJ、MMM、PEP、JPM、PG、SO、VZ、PFE、XOM

配当利回り重視で選んでいますが、それだけでは株価の成長が鈍いので、株価が継続的に成長ており、比較的配当利回りの高い銘柄を候補に加えています。

 

検討の方法

各銘柄の1998年1月から2019年12月までの株価チャートを元に、各銘柄をポートフォリオに組み込む割合を変化させながら、株価の成長率、配当利回り、リスク(成長率の標準偏差σ)、シャープレシオを比較し、"①配当利回り②株価成長③暴落にも強い"組み合わせを検討しました。

それぞれの過去のチャートと成長率等の各値は下記の通りです。 (グラフ縦軸は1998年1月の値を1とした場合の株価になります)

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  MO JNJ MMM PEP JPM PG SO VZ PFE XOM
平均成長率 7.6% 6.7% 6.6% 7.9% 6.2% 5.3% 4.4% 1.8% 1.3% 3.6%
リスク(成長率の標準偏差σ) 0.071 0.050 0.060 0.059 0.091 0.053 0.053 0.066 0.059 0.051
シャープレシオ 1.83 1.63 1.45 1.59 0.84 1.33 1.16 0.54 0.52 1.05
年間Return(平均成長率+配当) 14.3% 9.3% 9.9% 10.7% 8.8% 8.3% 7.4% 4.8% 4.3% 6.6%
配当利回り 6.7% 2.6% 3.3% 2.8% 2.6% 3.0% 4.0% 4.1% 3.9% 5.0%

 ※配当利回りは2020/1時点の値 

 

ポートフォリオ検討の結果

採用した銘柄

バックテストの結果最終的に採用したのは次の4銘柄です。

①アルトリアグループ(ティッカー:MO)

アメリカのタバコ会社です。マルボロが有名ですね。生活必需品セクター。配当利回り6.7%。

 

②ジョンソン・エンド・ジョンソン(ティッカー:JNJ)

製薬や医療などを手がける世界的にも有名な大企業。ヘルスケアセクター。配当利回り2.6%。

 

③スリーM(ティッカー:MMM)

化学・電気素材の会社です。粘着テープなど日本でも目にかけます。資本財セクター。配当利回り3.3%。

 

④ペプシコーラ(ティッカー:PEP)

ご存知 ペプシコーラです。生活必需品セクター。配当利回り2.8%。

 

各銘柄の保有割合

結果としてMO30%、JNJ30%、MMM20%、PEP20%のポートフォリオが最も安定して高い成長が得られ、比較的高い配当を得ることができました。(これを検討PF1と名付けます) 

1998年1月から2019年12月までのポートフォリオ全体の平均成長率は7.2%、配当利回りは4.0%(2020年1月時点)となります。 

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S&P500と今回検討したポートフォリオとの比較

実際にS&P500と比較をしてみました。ほぼ同じ様な推移ですが、2015年からの動きに差が出ています。これはポートフォリオに組み込んでいるMOの影響が大きいです。また、2016年以降は検討PF1では下落しており、将来的にどうなるのかが気になるところです。 (グラフ縦軸は1998年1月の値を1とした場合の株価になります)

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実際に平均成長率等の各指標を数値で確認します。検討PF1は数値上もS&P500よりも優れて見えます。気になるのが暴落に強いかどうかですが、リスク(成長率の標準偏差σ)がS&P500よりも小さくなっており、暴落時にも強いと思われます。またシャープレシオも倍近い値になっており、リスクに対して効率的にリターンを得ることが出来たポートフォリオと言えます。

 

またそれぞれの個別株単独の各数値と比較してみます。個別株単独に比べるとリスク(成長率の標準偏差σ)が小さくなっており、株価変動が抑えられています。これが分散の効果ですね。

平均成長率や年間リターンはMO単独が最も優れていますが、リスク分散という観点と、分散をしながらもリターンを最大化するという観点から成長率、シャープレシオ等を見ても良いポートフォリオが組めていると言えるのではないでしょうか。

 

  検討PF1 S&P500 MO JNJ MMM PEP
平均成長率 7.2% 5.4% 7.6% 6.7% 6.6% 7.9%
リスク(成長率の標準偏差σ) 0.037 0.043 0.071 0.05 0.06 0.059
シャープレシオ 2.667 1.447 1.834 1.632 1.447 1.591
年間Return(平均成長率+配当) 11.2% 7.4% 14.3% 9.3% 9.9% 10.7%
配当利回り 4.0% 1.9% 6.7% 2.6% 3.3% 2.8%

 ※配当利回りは2020/1時点の値 

 

次に実際に暴落に強いかどうか、各月の株価の成長率をもとにグラフで比較してみましょう。1を超える時が株価の上昇、1より小さいときが下落になります。(グラフ縦軸が各月の株価成長率です)

例えば2000年からのITバブルの際は、検討PF1ではあまり下落が見られませんが、S&P500では大きく下落しています。2008年からの住宅バブル、リーマンショックではどうでしょう。S&P500が0.85を下回るのに対し今回の検討PF1では0.9程度と控えめになっており、比較的安定していると言えます。その他の時期を見ても、S&P500の変動幅に比べると若干小さくなっており、変動が小さく安定して成長してきたPFと言えます。

検討PF1の組み入れ銘柄数は4と少ないですが、それぞれが違った動きをしており、また組み入れ割合を調整することでポートフォリオ全体の変動を抑えることが出来ています。

 

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なぜ暴落に強いポートフォリオとなっているのかみてみましょう。

今回組み入れた銘柄とS&P500の株価チャートを次に示します。2000年からのITバブルの際、今回の銘柄はいずれもあまり下落していません。生活必需品セクターやヘルスケアセクターからの銘柄選定のため当たり前と言えば当たり前ですね。MMMは下落どころか継続的に上昇しています。

 2008年からの住宅バブル、リーマンショックではどうでしょう。いずれの銘柄も下落は見られますが、S&P500ほどではありません。特にJNJは下落率が低くポートフォリオ全体へのダメージを和らげてくれていることが分かります。

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まとめ

 過去の株価チャートを元に、株価の成長率、配当利回り、リスク(成長率の標準偏差σ)、シャープレシオを比較し、「①配当利回り②株価成長③暴落にも強い」を成立させる組み合わせを検討しました。結果として今回検討した銘柄の組み合わせの中ではMO30%、JNJ30%、MMM20%、PEP20%のポートフォリオが最も優れた結果を残しました。 

 

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今回の検討は過去の実績をもとにしたものであり、将来を保証するものではりません。投資の判断は自己責任にてお願い致します。また各データは、誤りがある場合もありますので信頼できるソースにてご確認をお願い致します。

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資産運用の第一歩は投資信託から

資産家はどんどん資産が増え、お金のない人はずっとお金がない。今の世の中はそんな世の中ではないでしょうか。

お金持ちは、稼ぐ力が凄いから資産が増えると思うかもしれませんが、それだけが理由ではありません。むしろ稼ぐ力が凄いだけではいくら稼いでも足りないでしょう。金融リテラシー(お金に関する知識)の有無も大きく影響しています。例え稼ぐ力が小さくても金融リテラシーを身につけることで資産を増やすことができます。

 

本日はそんな資産運用の一つ"投資信託"を紹介します。

 

 

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投資信託とは

証券会社の資産運用商品です。その商品を購入することで運用利益をもらう事ができます。運用商品も色々種類があります。例えば、"日本国の株式投資で運用する商品"、"外国の株式投資で運用する商品"などがあり、商品ごとに運用の方法が決まっています。

商品は証券会社ごとに多数ラインナップされております。

 

投資信託の商品一例

・グローバル3倍3分法ファンド

・日経225ノーロードオープン

・ひふみワールド

などなどたくさんの商品があります。商品名だけ聞いてもなんのこっちゃって感じですね。

 

但しこれらの商品は元本保証ではないと言う点に注意しなければなりません。商品の運用成績が良い時は資産が増えますが、成績が悪いときは減ります。そして商品の中にも良いものと悪いものとがあります。良い商品は長期的にみて資産が増え続けますが悪い商品は資産が減り続けます。そのため、良い商品を見極める必要があります。

 

お勧めの投資信託商品

私がお勧めする投資信託商品は下記の2つです。実際私は下記2つを毎月定額で積み立て投資をしております。

いずれもSBI証券です。

・三菱UFJ国際 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

 

・三菱UFJ国際 eMAXIS Slim 先進国株式インデックスについて

日本を除く先進国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。投資先は下記の様になっており、大部分がアメリカとなっており、それ以外も主要先進国が投資先となっております。大部分がアメリカのため、基準価格はアメリカの経済に大きく影響を受けます。

 

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またこのeMAXISシリーズは、運用経費が業界最安値になるように設定するという商品です。他社が経費を下げればeMAXISシリーズも経費を下げるということになり、将来的にも経費の面で有利な商品となります。

 

・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドについて

米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動することを目指して運用されています。こちらの投資先はアメリカが100%です。アメリカの主要企業500社の時価総額を指数化したものになります。そのためアメリカの景気をほぼ表現していると言っても良いでしょう。

 

なぜ米国株を中心としている投資信託なのか

投資信託で最も長期運用に向いている商品だと感じているのは先に紹介した米国株を中心に投資している商品です。それは次に示すS&P500という米国主要企業500社の時価総額指数の推移が理由です。過去40年に渡って時折の下落はありますが、その後回復し結局は右肩上がりに推移していることが見てとれます。ちなみに2000年はITバブル、2009年はリーマンショックがあり大きく下落しています。

 

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次に日本の代表的な指数であるTOPIXの過去70年分を示します。日本のバブルまでは右肩上がりですがその後は停滞していることが見てとれます。そしてS&P500と同じ様に時折大きな下落が見られ、その後回復しているのが見えますが、上値を抜けることが出来ていません。

こういったことから長期的に運用するのであれば日本の株式よりも外国の株、特に米国を中心とした運用が有利であることが言えます。

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米国株はなぜ継続的な成長を遂げることができているのでしょうか。それは米国には世界的に大きなシェアを持っておりブランド力の強い企業が多いということです。例えばコカ・コーラです。世界中どこに行ってもコカ・コーラは置いてあり、コカ・コーラを飲んだことが無いという人は殆ど居ないでしょう。世界の人口は増え続けており、それに伴ってコカ・コーラの売上は成長を続けていきます。そういった世界に対して強い影響力を持った企業が多数あり、寡占的なビジネスを展開しています。(例 コカ・コーラ、P&G、フィリップモリス、ジョンソン&ジョンソン、マイクロソフト、Google)

 

投資信託の商品を選ぶ際に見るべきポイント

運用経費

投資信託は運用に経費がかかります。これが極力安いものを選ばなければなりません。運用成績はどんなに良いときでも年率15%程度の利益、悪い時で年率30%超の損失が発生します。例えば年に10%の運用成績が得られたとしても、経費で数%が引かれてしまうと利益が無くなります。経費は商品や取り扱い会社などによって大きく異なりますのであらかじめ確認しましょう。

 

分配金の有無

投資信託の中には定期的に分配金をくれるものがあります。定期的にお金が貰えてラッキーと思うかもしれませんが、お金の支払元は運用されている資産です。つまり運用する原資が減るのです。運用利益は原資×運用成績で算出されますので原資が減ると運用利益も減ります。そういったことから、原資を分配金として支払うほど、運用益を出すことが難しくなっていくのです。特に定期的に分配金が出る商品は避けるべきです。

 

純資産総額

投資信託には繰上償還という仕組みがあります。運用期間が決まっている投資信託が運用期間前に運用を止め強制的に解約になることを意味します。長期運用を目的にしていたのに短期で解約になり、赤字で終わってしまったなんてことがあり得ます。また運用期間が決まっていない投信信託でも同様に繰上償還があります。これらは運用がうまくいかなかったり、顧客からの解約が増えて純資産総額が減少することで、運用益を出すことが難しくなったときに発生します。

そのため、純資産総額が繰上償還条件に対して十分かどうか確認する必要があります。

繰上償還になる条件については運用目論見書に記載されていますので、確認しましょう。

 

 

資産運用がはじめての方にお勧めの投資信託運用方法

投資信託の運用方法

資産運用をはじめて行う場合は前記、S&P500インデックスファンドや先進国株式インデックスの様なアメリカを中心とした投資信託商品を毎月定額購入するのが良いと思います。

例えば現在は毎月5万円を現金で貯金していたとすると、そのうちの1万円程度を投資信託として積み立てて運用していくのです。そうすると、5年後、10年後には単純に貯金しているよりも大きく額が増えていることに気付けます。

 

資産運用のリスクとリターン

資産運用はリスクを負ってリターンを得るのが原則です。元本保証ではないので資産が目減りするときもあります。しかし米国株の様な継続的に成長を続ける市場にて、長期間運用をおこなうことで、配当の積み上げや右肩上がりの経済成長の恩恵を受け、リスクを低く抑えることができます。(為替リスクはこれとは個別に存在します)

 

長期運用で守るべきルール

(1) 余剰資金で行わなければならない。

運用でお金を増やすには時間がかかります。投資信託はリスクがありますが、このリスクは時間をかけることで減らすことができます。そのため運用は少なくとも数年単位で行う必要があり、急にお金が必要になってもこの運用資金を引き出すことができません。(運用資金を急に引き下ろす場合、その投資信託が赤字であればその損失を確定させて引き下ろすことになります。)

そのため、当分使う予定の無いお金でやるべきです。少なくとも5年程度は運用期間をみておく必要があります。

 

(2) 市場の暴落に怖気付いてはいけない。

リーマンショックの様な大暴落は定期的にかならず訪れます。そんなとき自分の持っている投資信託も損失を被るでしょう。しかしそんな時でもいずれ株価が回復することを信じて積み立てを続けなければなりません。積み立てを続けることで景気回復時に大きなリターンを得ることができます。大暴落は株のバーゲンセールと考えるのです。 

 

(3) 継続的に資金を投入しなければならない。

(2) でも述べましたが定期的に積み立てを続ける必要があります。それは投資信託や株など価格が変動するものは"買い時"を見極めることが非常に難しいからです。もっと下がると思って待ってたら上がってしまって結局高値掴みをしてしまうことがよくあります。そのため、毎月1万円などの様に定額で長期間の積み立てを行うことで商品の取得価格を平均化する方法が初心者には無難なのです。

 

お勧めの証券会社

 お勧めはSBI証券と楽天証券になります。どちらもネット証券のため手数料が安く、取引に関する全てをオンライン上で実施できるため便利です。また取引手数料を下げる動きなど、業界のトレンドにも素早く対応しております。 

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投資の判断は自己責任にてお願い致します。また各データは、誤りがある場合もありますので信頼できるソースにてご確認をお願い致します。

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2019年末雑記(日本の社会で自由度高く生きたい

2019年もあと数日ですね。皆さまにとってこの1年はどんな年でしたか?なんとなく1年の振り返りと今の想いです。

 

私は激動の年でした。転職、結婚、引越し、ブログの開設や資産運用の本格始動、就農の検討や夢占いの資格をとったりと結果的に色んなことに挑戦しました。

本当はノンビリと穏やかな生活を送りたいと思っているのですが、実際はアクセクと動き回っています。

 

人間は変化を嫌う生き物で、変化はストレスです。私にとって今年は変化が多すぎてストレス過多な一年でした。眠れないときもあったり吐き気を催す日もあったり。でもなんとか未来に希望を持つことでやり過ごすことができました。

 

いつかセミリタイアする。そしてセミリタイアして田舎に住んで、雇われ仕事ではなく好きなことに時間を費やして生きる。奥さんと子供と猫と幸せに暮らす。そんな未来を想像します。

 

今年は、そんな未来の為に種を撒き始めた1年だったように思います。この1年で強く感じたのは、辛い逆境は脱出のための原動力になるということです。毎日が辛い。そこから、ただ逃げ出すのではなく、この辛さを糧に最高の形で逃げ出す。ただ逃げ出すだけなら負けた気もします。しかし、なんらかの策を講じたり、何かを得て逃げ出すならば、そこで得た知識や経験も財産になると思うのです。

 

私はこの1年で世間の厳しさを知り、そこから逃げたい一心で様々なことを考え調べ、ネットで稼いだりセミリタイアという生き方だったりを知ることができました。また資産運用についても沢山の知識をつけることができたので、それらはとても大きかったと言えます。これらは今後も使える一生の財産と思います。

 

転職するまでは、目の前の仕事の目標をこなす事だけを考えて生きていました。これは労働者としてはよく訓練されており、とても優秀な生き方と思います。

しかし転職し、なぜ日本の社会はこうも働き辛いのか?という疑問から、社会構造を勉強し、日本社会の特殊な構造や、そもそも社会は資本主義社会であり、資本家と労働者という階級構造であることを知ることができました。(そう言えば学校で習ってたけど)

私は労働階級であることが不満な訳ではありませんが、生活の自由度を欲しています。その為には労働者よりも資本家である必要があり、もしくは個人でお金を稼げるようにならなければならないと感じています。

 

何かに依存することは自由度を下げます。誰かから何かを与えてもらうのであれば、少なからずその誰かの言いなりになる必要があります。例え良い会社に入ったとしても、会社から給与をもらう以上、ある程度命令や仕組みに従う必要があります。一緒に仕事をする同僚や仕事内容を選択することはできません。

たまには自由度の高い良い会社もありますがそれに当たるかはガチャを引くようなものです。(転職スキルを高めれば、当たりをひく可能性は高まるとは思います。)

 

世の中はGIVE and TAKEです。GIVE側にならなければ基本的には自由度はあがりません。労働者は労働力をGIVEし報酬をTAKEします。しかし一般的な労働者の代わりなどいくらでもいます。つまりGIVEの価値が低いのでTAKEの交渉権がありません。逆説的にはGIVEの価値を上げることができればTAKEの交渉権も強くなり自由度は上がります。

 

しかし、私のような小心者は、例えどれだけGIVEの価値を高くしようと、非論理的な圧政上司や会社に対してTAKEの価値をあげろとは交渉ができないのです。それはGIVE and TAKEとは全く次元の違うパーソナリティの問題です。また日本の社会慣習からして、ストライキという形ではなく個人がTAKEをあげろという主張をしても異端的な扱いを受け主張は通り辛いでしょう。

 

そんなことから、自由度を手に入れるには個人で大きな資本を構築するか、所属会社向けではなく個人的にマネタイズ出来るようなGIVEの価値を高めて、個人で収益化を図るのが、人生の自由度をあげるためには良いと思うのです。

 

おわり

2019年12月末 運用成績と副業の経過

今年も残すところあと4日となりました。2019年もついに終わり、2020年がやってきます。歳をとるほど1年が過ぎるのは早く感じますね。

前置きはさておき今月の運用成績です。

 

2019年12月の運用成績

日本株での資産運用の推移です。前月に続き今月も利益としては伸びています。妻と話し合い、これまで個別に生活防護資金を持っていたのを共通化し、余剰資金を運用にまわし、更にボーナスを加えることで累計入金額が大幅に増えました。利益としても配当、キャピタルゲイン、保有株の成長によって利益額は増えています。

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TOPIXとの比較です。先月に続き今月もTOPIX様に負けてしまいました。キャピタルゲイン狙いの株が中々上がってくれないのが原因です。投資は我慢。粘り強くホールドします。まぁトータルではまだ勝ってるから少し心に余裕があります。笑

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先月からドル建てで外国株も始めました。高配当株メインですが、若干利益が出ています。ありがたや。

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2019年12月のポートフォリオ

日本と外国の株に投資しております。それぞれ目的別にロケーションを作っています。

本来ならセクターとかで区別するのですよね。。今後は外国株の割合を増やしていきポートフォリオの4割を外国株にしたいです。米国債券ETFを手放したい。。

 

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副業の経過

副業として日本・外国株式投資、ブログ運営、FXをやっています。追加で物販もしたいと考えており準備中です。トータルで15万円くらいコンスタントに稼げれば、セミリタイアも早まると感じています。

今は日本株の成長が資産増加の柱ですが、損益評価の伸びと配当、売買益を合計してカウントしているので収入とは言えない状況です。セミリタイア時の収入とするならば、やはり"配当"狙いにしていかなければなりません。

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外国株は完全に配当狙いです。しかしまだ投資額が少ないので毎月50$程度の配当にしかならない状況です。継続的に買い増ししていきます。

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ブログ収益は本当に見せるのも恥ずかしいレベルです。今までは、感情に任せて記事を書いてきたので、今後は見てくれる人の役に立つ記事を書いていきたいと思っています。

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FXは結構安定して収益を発生させてくれています。手法はAUD/NZDを対象としてループイフダン的なことを手動でやっています。
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今後の方針

株式投資はこれまで6月より本格的に始め、最初は根拠もなくふらふらと売買を繰り返していましたが、「株式投資の未来」等いくつかの本で勉強し、売買を繰り返すことで多少知識もついてきました。そのおかげもあると思うのですが、今は自分なりに明確な売買理由を持ってやりとりをしており、利益も出ています。そのため、株式投資は継続するも今後は副業に力を入れていきたいと思っています。(でもこれが難しいんだ~)

 

こんな適当ブログですが、いつも読んで頂きありがとうございます。

2019年は皆様からのPVが心の支えになっておりました。2020年も速攻セミリタイアを目指して収入源を分散させていきます。

それでは皆様良いお年を!

 

いっちー@速攻FIRE🇯🇵🇺🇸投資×副業 (@Ichi_TaueBoys) | Twitter

何も考えずに債券を買ってない?どの程度ポートフォリオに債券を加えるべきか(S&P500と債券ETFでシミュレーション)

外国株を中心とした資産運用において債権をポートフォリオに加えるべきか悩みます。債券を入れることでリスクヘッジになるという話は聞きますが、実際はどうなのだろうと思いシミュレーションを行いました。

 

シミュレーションでやったこと

・S&P500(SPX)と債券ETF(IEF)の過去のチャートを元に、保有比率を変えてチャートを作成。

・その際、リスク(成長率の標準偏差)とリターン(成長率)、配当、シャープレシオを数値化し、債券ETFを組み入れることによる効果を整理。

 

※使用したデータは2007年8月から2019年12月までの月足データ

※シャープレシオはリターンに対するリスクの比率。シャープレシオ={(株価成長率+配当利回り)-無リスク資産の収益率}/(成長率の標準偏差)にて算出 

 

 

S&P500(SPX)と債券ETF (IEF)の個別チャート

まずはじめにS&P500(SPX)と債券ETF (IEF)のチャートを比較します。2007/8の始値を1としてグラフ化しています。両者の相関係数は0.62と緩やかな相関があるといえます。

債券ETFの特徴として株価暴落時でも大きな下落がないことが挙げられます。但し、景気回復時においても大きな成長はありません。実際に債券ETF(IEF)をチャートで見ると2007年からの米国住宅バブル、リーマンショックにおいて大きな下落は見られませんが、逆に2010年以降の景気回復時においても大きな成長は見られません。

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両者の成長率、成長率の標準偏差、シャープレシオ、配当を数値で確認します。成長率の標準偏差σ以外はS&P500(SPX)が圧倒的に優れており、その結果シャープレシオで見てもS&P500(SPX)に軍配があがります。

  S&P500(SPX) 債券ETF(IEF)
平均成長率(年) 6.4% 2.2%
成長率の標準偏差σ 0.04 0.02
シャープレシオ 1.665 1.485
配当 1.9% 1.7%
年間Return 8.3% 3.9%

 

 

S&P500(SPX)と債券ETF(IEF)で作ったポートフォリオチャート

S&P500(SPX)と債券ETF(IEF)の2名柄でポートフォリオを構築した場合の過去の株価チャートを見ていきましょう。6本のグラフはそれぞれS&P500(SPX)と債券ETF(IEF)の保有比率を変化させたものです。

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IEFの比率が増えるほど、チャートがなだらかになっています。特に2007年からの下落相場ではポートフォリオ全体の下落を和らげてくれています。但し、その後の回復時期では成長が鈍く、逆に成長を阻害する要因になっていることが分かります。

 

実際に成長率と成長率の標準偏差σ、シャープレシオ、配当を含めたトータルリターンを見てみましょう。

 

債券ETF100%

(IEF)

S&P 30%
IEF70%
S&P 50%
IEF50%
S&P 75%
IEF25%
S&P 90%
IEF10%

S&P500 100%

(SPX)

平均成長率(年) 2.2% 3.7% 4.5% 5.5% 6.1% 6.4%
成長率の標準偏差σ 0.018 0.015 0.020 0.031 0.038 0.043
シャープレシオ 1.48 2.82 2.52 2.00 1.78 1.66
配当 1.70% 1.77% 1.82% 1.88% 1.92% 1.94%
年間Return 3.9% 5.4% 6.4% 7.4% 8.0% 8.3%

 

着目すべきはS&P500 30%と債券ETF70%で保有した際のポートフォリオです。成長率の標準偏差σは債券ETF100%のときよりも小さくなっています。その他の成長率や年間のリターンで見ても債券ETF100%より優れた結果となっています。つまり債券ETF100%で持つよりも債権ETF70%、S&P500 30%で保有したほうがリスクが小さくリターンが大きい、安定したポートフォリオとなっていることが分かります。

これは2006年以降の株価の動きが関係しています。2006年以降はIEFのチャートはほぼ上昇していませんが、これにSPXを加えることで2006年以降も成長が継続され、全体出見ると安定した成長を維持することが出来ています。

 

一方、S&P500の比率が多いポートフォリオの場合、債券を加えることで成長率の標準偏差σは小さくなり、シャープレシオも上がりますが、成長率と年間のリターンは下がります。ですので、個人的にはいれなくても良いかなと思いました。ただ少し加えることでポートフォリオ全体の値動きは小さくなるので、ポートフォリオの激しい値動きは心臓によくないという方は精神安定剤的な役割で保有することは良いと思います。

 

結論 ポートフォリオに債券ETFを加えることで得られる効果

債券重視のポートフォリオを組む場合、債券100%よりもS&P500を加えたほうがポートフォリオ全体の成長は安定する。保有比率のお勧めは債券ETF(IEF)70%:S&P500(SPX)30%。

S&P500などの株式重視のポートフォリオに債券を組み入れた場合、その効果はポートフォリオ全体の値動きを柔らかくする。但し、成長も鈍化するので精神安定剤的な役割と考えたほうが良い。攻めのポートフォリオの場合は不要。

・S&P500は既にかなり分散されているので、ここに債権を入れて更に分散させても、リスクとリターンのバランスを向上させる効果は薄い。

 

感想 シミュレーションの結果

私からすると以外な結果でした。当初はS&P500を中心としたポートフォリオに、債券を若干含めることでリスクが減りトータルリターンが増えると想定していました。しかし、実際はそのようなことは無く、逆に債券を中心としたポートフォリオに若干のS&P500を加えることで大きな効果が得られました。

また今回は債券ETFとしてIFEを採用しましたが、その他の債券も大まかには同じ様な動きをしているためどの債券ETFでも同じ様な結果になると思われます。

 

投資の判断は自己責任にてお願い致します。また各データは、誤りがある場合もありますので信頼できるソースにてご確認をお願い致します。

Ichi@株やってる狐 (@Ichi_TaueBoys) | Twitter

節約!家計の固定費削減おすすめ候補11選

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セミリタイアへの第一歩は支出の抑制から!支出を1万円減らすことは、収入を1万円増やすことと同等の意味を持ちます。まずは簡単な固定費を減らすことから始めましょう。

この記事では支出の中でも、固定費について削減できる項目とその方法を紹介していきます。

 

 

スマホをキャリアから格安simに乗り換える(削減効果目安 2,500円/月)

効果:☆☆☆

おすすめ度:☆☆☆☆☆

簡単度:☆☆☆

Docomoやauなどのキャリアから楽天やmineoなどの格安simに乗り換えます。大手キャリアも価格を下げてきていますが、格安simにはまだまだ追いつきません。

格安simに乗り換えることで少なく見積もっても月に2,500円程度の支出抑制が可能です。

実際の金額を見てみるとdocomoのギガライト(2年間の定期契約あり)で3GB使用だと4,378円、これが楽天モバイル3Gプランなら月額1,760円となり、2,618/月の削減が可能です。年間にすると31,416円とそれなりの金額になりますね。

スマホ自体はsimフリー機を手に入れる必要があり、若干のハードルはありますが例えばmineoではそれもクリアできます。simフリーではないdocomo携帯のままmineoのサービスを利用することも可能です。通信のレベルはキャリアに比べると落ちますがあまり気になりません。

 

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WiFiを活用して通信プランを落とす(削減効果目安 500円/月)

効果:☆☆

おすすめ度:☆☆☆

簡単度:☆☆

家にインターネット環境があればWiFiを導入しましょう。家ではWiFiに接続することでスマホの通信量を下げることができ、スマホの契約通信量を下げることができます。WiFi用の無線ルーターは5,000円程度で買え、通信プランのギガを下げることで500円以上は削減できます。

 

インターネット代(削減効果目安 1,500円/月)

効果:☆

おすすめ度:☆☆

簡単度:☆☆

 

インターネット代は戸建てで月額5,000円、マンションで月額4,000円程度が平均です。価格.comで最安値の通信会社を探しキャンペーンを適用することで、月額1,500円程度のコスト削減が可能です。通信契約は何年縛りといった制限がある場合もあるので、乗り換えのタイミングは注意が必要です。通信会社を変えると工事が発生する場合もあるので、光熱費の契約切替に比べると少しハードルは高いですが可能ではあります。

https://kakaku.com/bb/

 

光熱費の契約会社を見直す(削減効果目安 1,000円/月)

効果:☆

おすすめ度:☆☆☆☆☆

簡単度:☆☆☆

 

電気とガスは自由化され、関電などの電力会社以外とも契約が可能です。契約料金は会社によって異なるので、料金の安い会社を選ぶことで光熱費の抑制が可能です。例えばENEOSなどです。

具体的には価格.comで最安値のガス電力会社を探すのがおすすめです。キャッシュバックもやっており、それらを考慮した形で最安値を知ることができます。乗り換えの手続きも簡単です。

https://kakaku.com/electricity-gas/ 

「やさしい明るさのフィラメント電球」の写真

 

サブスクリプション(定額支払い)を見直す(削減効果 Case by case)

効果:☆☆

おすすめ度:☆☆☆☆☆

簡単度:☆☆☆

知らず知らずのうちに定額支払いが増えていませんか?新聞や通っていないジム、任天堂オンラインやAmazonプライム会員、スマホゲームのアプリ、クレジットカードの会員費など。サブスクリプションで料金を支払うものは多くあります。

使っていないものは停止する。クレジットカードなど無料にできるものは無料にしていくと良いでしょう。

 

医療保険などの保険の解約

医療保険(削減効果目安 2,000円/月)

効果:☆☆

おすすめ度:☆☆☆

簡単度:☆☆☆☆

医療保険は病気や怪我などで通院や入院した時のための保険です。1日入院すると数千円から10,000円程度の保険金がもらえます。

ただ日本は健康保険が充実しており、高齢者の方以外は自己負担額は実費の3割ですし、大きな病気をして費用がかさむ場合も高額医療費制度で月に支払う自己負担額に上限が設けられていることから、ある程度の貯金があれば乗り越えられないことはありません。そのため、貯金がある方や病気にあまりならない方は保険の内容や保険をかけるといったこと自体を考えてみても良いでしょう。なんとなく心配だから入っている方が多いと思いますが、心配と支出、国民保険の存在、貯蓄額を鑑みて判断しても良いでしょう。

ちなみにAfaracでは30歳男性の保険料が2,193円/月となっており、これを削減できれば大きいですね。

 

がん保険(削減効果目安 3,000円/月)

効果:☆☆☆

おすすめ度:☆☆☆☆

簡単度:☆☆☆☆

昔に比べて癌の発生確率は増えており死ぬまでに癌になる人は全体の1/2とも言われています。癌保険は癌になったときの医療費や一時金を支給してくれます。癌になる人も増えているので、入っておいた方が良いのではと思いますが実際、癌になる人は60歳の人で10%、80歳になった時点でようやく50%となり、まぁ確かに1/2なのですが、かなり高齢になってからです。そのため、統計的には無くても良いかなとも思います。ただ当然若いうちに癌になる人も居り、遺伝的な関係もあるので、こちらも医療保険と同様にがんになることが心配かどうかや貯蓄額、遺伝といったことを考えて判断すると良いでしょう。

こちらもAfracの場合、癌保険は30歳男性の保険料が3,394円/月となっており、こちらも大きな支出削減効果があります。

 

生命保険(削減効果目安 11,000/月)

効果:☆☆☆☆

おすすめ度:☆☆☆☆

簡単度:☆☆

ご家族や小さなお子さんがいる家庭は生命保険に入っている方も多いのではないでしょうか。

ただ遺族年金の存在を忘れて生命保険を契約している場合が多くあります。遺族年金とは国民年金もしくは厚生年金に加入している方が亡くなられると、遺族の方にお金が支払われる制度です。それを考慮した上で生命保険の金額を決定するのが良いでしょう。

 

ちなみに生命保険をまるまる削減するのは不安だという場合、掛け捨ての格安生命保険と積立投信の組み合わせで自分で貯蓄型生命保険を作るという案もあります。これは例えばMetLife生命などの月額700円程度の生命保険に入りつつ、平行してS&P500系などの長期で見ればリターンが期待できる投資信託を毎月定額購入していく方法です。投資信託のリターンを年利5%と計算すると、毎月1万円を複利を考慮して20年間積み立てることで410万円程度になります。そしてこの資産を生命保険代わりとし、資産がある程度に到達した時点で格安の掛け捨て保険を止めるというものです。

この方法のメリットは支払っているお金が確実に自分のものとして残っていくことと、いつやめても全額返ってくるという点です。保険会社の貯蓄型商品と同じかと思われますが、そういった商品は満期前に解約する返還金額が減額されるといったデメリットがあり、お金の自由度が減ります。

ただデメリット投資信託にS&P500 などの外貨系を使うと為替リスクが存在するので、そこだけがネックですね。

 

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車をやめる(削減効果目安 20,000円/月)

効果:☆☆☆☆☆

おすすめ度:☆☆☆

簡単度:☆

車は固定費の塊です。自動車自体をローンで買った場合はローンの支払い、駐車場、ガソリン代、保険代、車検が発生します。仮に車をキャッシュで買っても、それ以外の項目を合わせて最低月に20,000円程度は固定費として発生します。

田舎では自動車が必須の地域もありますが、持たなくても良いのであればそのほうが固定費削減の観点からは賢明です。もしくは普通車ではなく税金が安く燃費の良い軽自動車を選択するというのもありだと思います。

 

散髪をセルフカットにする(削減効果目安 2,000円/月)

効果:☆☆

おすすめ度:☆

簡単度:☆

これは女性には難しいと思いますが、男性であまり頓着が無い人はセルフカットにすることで散髪代を浮かすことができます。男性の場合、散髪は2ヶ月に1回度、4,000円程度かと思いますので、1ヶ月あたりのコストダウンで見ると2,000円と大きいですね。

 

家賃の見直し(削減効果 Case by case)

効果:ケースバイケース

おすすめ度:☆

簡単度:☆

住んでいる家が賃貸であれば引っ越しも一つの選択肢です。引越し先と今の住居の家賃との差額と引越しで発生する費用と引っ越しに伴うストレスを鑑みて判断が必要です。居住環境を変えることは結構なストレスなので慎重さが必要ですね。家賃の金額差が小さければそのままでも良いと思います。

 

固定費削減効果のまとめ

固定費削減は腰が重いかと思いますが、スマホの格安sim化など簡単にできることもあります。固定費削減は一度取り組めば永続的な効果がえられるため早めに取り組むのが吉です。

また、ここにあげた項目を全て削減すると月額44,500円の削減になり、これだけ毎月自由に使えるお金が増えると考えると効果が非常に大きいことがわかります。まずは簡単なことからでも始めてみることをおすすめします。

 

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2019年11月末 株式運用成績

11月の日米株式投資の運用成績です。

結果:Ichi 運用成績1.4%(TOPIX1.9%)。うーむ、いまいち。

新規購入したリコーが爆上げしてくれましたが、一方カゴメ、KDDI、大和ハウスが微損、東レが爆損でした。 

 

そして今月から本格的に米国株を買い始めました。方針としては配当を狙っていますので、高配当株で割安な株を購入していきます。

スクリーニングですが、まず配当と株価の相関が高い銘柄を選んで、今年の配当予想に対して割安なものを選んで購入します。

そして毎月配当が貰えるポートフォリオを組むことができました!米国株の良いところの1つはこれだと思います。毎月$10程度が振り込まれます。額は少ないけモチベーションになりますね!

  

日本株の結果はいまいちですが、当初の方針を守ることに注力していきます。

 

Table1. 運用成績推移 

  TOPIX Ichiファンド
10月       1,667 +5.0% +6.4%
11月       1,699 +1.9%

+1.4%

 

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Fig.1 日本株式運用成果(折れ線は米国株を足した総合計)

 

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Fig.1 米国株式運用成果

 

 

Table2. 日本個別株

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Table3. 米国個別株

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セミリタイアするまでの具体的な手順と流れ

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セミリタイアもしくはFIRE(Financial Independence Retire Early)するためには何をどのような手順で勧めるのが良いのでしょうか。簡単に流れを整理しました。

 

先の記事でも紹介しましたが、必要なことは3つです。①支出の抑制②雇用収入以外の収入源の確保③セミリタイアもしくはFIRE後のライフプランニングです。

 

 

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 Fig. セミリタイアするまでの流れ

①支出の抑制

家計簿による支出の把握

まずは、現状、何にどの程度の費用がかかっているかを把握することから始めます。はじめに支出を把握し、無駄を見える化することで削減すべきターゲットが見えてきます。このとき、家計全体の支出を見える化することが重要です。また単月ではなく、できれば通年で家計簿をつけることで季節変動を含めた平均的な支出を把握することが出来ます。支出を把握することは、収入がいくらあれば生活できるのかを把握するためにも役立ちます。

 

固定費の見直し、削減

次に固定費の見直しを行っていきます。固定費とは通信費や保険代、家賃などの使用の有無に関わらず固定費として発生する費用です。固定費の見直しから入る理由は、無駄が見つかりやすく、また通年を通してみると削減効果が大きいからです。(例えば、スマホをキャリアから格安SIMに乗り換えることで、キャリア7,000円/月→格安SIM3,000円/月、単月4,000円の削減となり通年で見ると4,000円✕12ヶ月で48,000円もの削減になります。)

見直しの対象としては、スマホ代、保険代、家賃、アマゾンやOfficeなどのサブスクリプション費用、電気・ガス・インターネット費用、TVが無い場合はNHKなども対象となります。

 

節税

次に支払うべき税金の見直しを行っていきます。税金の見直しとは年末調整で返ってくるはずの還付をきっちり貰うことだったり、ふるさと納税などの仕組みの活用や、住んでいる地域によってはお子様への扶養補助があったりといった、仕組みを活用していくことです。節税は固定費の削減に比べると削減効果が小さい場合が多いので、3番目の実施事項としています。

 

「500円玉とブタの貯金箱」の写真[モデル:大川竜弥]

食費等の生活費の見直し

最後に食費等の生活に必要な費用の見直しを行っていきます。生活費の見直しとは、いわゆる節約行為になります。生活費を削減することは生活水準の低下につながる場合が多いので、固定費などの無駄を省いた後の最後の実施事項とするのが良いと思います。

具体的には、飲料水の購入を止めて水筒を持つようにしたり、外食をやめてお弁当にしたり、衣類のブランドを下げたりといったことになります。自分の嗜好に関する項目なのでストレスに感じない範囲での実施が好ましいと思われます

 

②雇用収入以外の収入源の確保

必要収入のシミュレーション

セミリタイアもしくはFIREするとしてどの程度の副業収入が必要なのか計算します。これまでやってきた支出の抑制によって、必要な生活費が下がっていることから、そのハードルを少し低くすることができました

しかし将来にも目を向けなければなりません。年齢を重ねると発生する費用やお子様がいらっしゃる家庭は教育費等の増加を予測する必要があります。また、セミリタイアの場合、完全に雇用から抜け出すのではなく、派遣社員やアルバイターとして収入を得ることが考えられますので、副業と雇用収入の比率をどの程度にするのかといったことも考えます。

そのため、必要な収入というのは家族構成や将来像によってことなりますので、自らのケースで計算してみる必要があります。

 

不要品の売却による資金の確保

身の回りにある不要品を廃棄・売却することは、資金の確保のために有効です。資金は次の生活防護費用や副業の原資となります。

また不要品の廃棄・売却は、いまの自分の価値観の整理にもなります。自分に大切なものを見つめることはセミリタイア後のライフプランニングにも繋がっていくでしょう。

  

生活防護資金の確保

生活防護資金とは、なんらかの理由で収入がなくなる、もしくは減少してしまった場合の生活資金です。例えば怪我で入院してしまい、収入が減少してしまった時などに必要になります。

そのため一番はじめに生活防護費用を確保するのが良いでしょう。副業をはじめる場合、大小はありますがお金が必要になってきます。何らかの投資であれば資産を買うためのお金、ビジネスであれば商品を仕入れるお金が必要になってきます。この副業のためのお金と生活防護資金とを分けて確保することで、万が一のことが起こっても大丈夫という安心を得ることが出来ます。

 「収入金額等を書き込む(確定申告)」の写真

副業の開始

ここまででセミリタイア、FIREに必要な基礎固めができましたので、ようやく収入源の確保を行っていきます。どんな業種を選ぶかは人によって自由ですが次の3つの要件を満たすものが良いと思います。

⑴ 初期投資が少なくて済むもの 

⑵ ストック型のビジネスであること 

⑶ 得意や好きなことを活かすことができるもの

 

⑴初期投資が少なくて済むもの

初期投資とは副業をはじめる場合に、初期に必要になってくるお金です。メディア運営であればサーバー代やブログの定額費用、せどりでは商品の購入費用などです。初期費用が重要なのは、失敗した場合のリスクを少なくするためです

副業も簡単ではありません。副業の初心者は、自分で考えた仕組みで利益を得るといったことに慣れる意味でもリスクを少なくし、まずはやってみるということを大事に挑戦してみると良いと思います

 

⑵ストック型のビジネスであること

ストック型とは製品を売ったら終わりではなく、積み立てていくことができるものです。例えばブログの記事であったり、Youtube動画、写真撮影したものを素材として販売したりといったことが挙げられます。ストック型の反対でフロー型と呼ばれるものもあります。これは利益をあげるために継続的な努力が必要なビジネスです。例としてハンドメイド品の販売などの、商品の製作のために継続的な労働が発生するビジネスです。

副業はあくまで副業のため、そこまで多くの時間を割くことができないと想定されます。できればストック型もしくは時給換算した時に満足いく対価が得られるものを選ぶと良いです。

 

⑶得意や好きなことを活かすことができるもの

何かものごとを始めるときに、「好き」や「得意」といった気持ちは非常に大きなエネルギーです。誰かに命令されてやるのではなく、自分の意思で挑戦することこそが継続的な努力、しいては成功に繋がると思います。今はGoogleのおかげで、個人がメディア媒体を使って情報を発信することが簡単にできます。自分の「好き」や「得意」を商品にしたほうが、より楽しく収入面でも成功すると思います。この時代にあった働き方として「好き」「得意」=収入という等号を成立させてほしいです

 

 ③セミリタイアもしくはFIRE後のライフプランニング

先の記事でも述べましたがセミリタイア、FIRE後のライフプランニングはセミリタイアの達成手段と同じくらい重要かもしれません。セミリタイアで得た時間をどのように「幸福」に変換していくのか考える必要があります。

セミリタイアによってストレスから抜け出せたとして、脱却できたという幸福感も月日が経つと薄らぐと思われます。何をしたいのか、どんな人生を歩みたいのかといった大きな視点で考えてみる必要があります。

人生の歩み方という大きなテーマは数日考えて答えが得られるようなものではないと思います。日々、自らや家族と語らい、時には理想の生活を疑似体験するようなことも交えながらプランを作り上げていくのが良いのではないでしょうか

「ニュージーランド郊外の果てしなく続く道路」の写真

短期間でセミリタイアを達成するために必要なこと

短期間でセミリタイアもしくはFIRE(Financial Independence Retire Early)を達成するためには次の3つのことが必要です。

 

1つめは支出の抑制、2つめは雇用収入以外の収入の確保、3つめはセミリタイア後の生活プランを作るです。

 

 

支出の抑制

生活をする為には収入≧支出の不等号を成り立たせる必要があります。支出を抑えることが出来れば、必要な収入も少なくて済み早期にセミリタイアが可能となります。

 

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支出の抑制に必要なことは家計の管理と節約、節税です。いまの生活費はいくらでその内訳はどの程度なのか、固定費などで無駄はないか、年末調整などで還付を受けることができる支払いはないかといったことに着目する必要があります。

支出の抑制は、手元に残るお金が増えることを意味するので、生活水準の変化を無視すれば、ある意味収入が増えたことと同義とも捉えることができます。

 

雇用収入以外の収入の確保

セミリタイアもしくはFIRE(Financial Independence Retire Early)ではメインの収入源は雇用収入以外と想定されます。収入源の候補としては株式投資、FX、不動産投資、メディア運営(サイトやブログ、youtube)、せどり、物品販売などが挙げられます。

 

収入源を複数確保することが、セミリタイアまでの期間を短く、かつ収入を安定させるために効果的です。

 

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世間のロールモデルではyoutubeやブログからの広告収入、不動産収入、日米株式からの配当収入がセミリタイアの際の収入源とされていますが、いずれも1つだけで生活費を賄えるようになるにはハードルが高いです。そのため複数からなる収入ポートフォリオを構築することで、それぞれで稼ぐべき目標金額を下げることができます。

 

収入ポートフォリオを構築する際の注意点は、維持コストが低く、原資が少なくても済むビジネスを選ぶことです。維持コストとはその仕組みを維持するために必要な時間やお金を意味します。せっかくセミリタイアしたけどずっと忙しいという状況は本末転倒ですね。原資が少なくても済むビジネスというのは失敗してもリスクが少ないという観点から推奨されます。具体的にはメディア運営(サイト、ブログ、Youtube)からの広告費収入が挙げられます。

 

セミリタイア後の生活プラン

セミリタイア後の生活プランを考えることは、短期間でセミリタイアすることと直接関係ありません。しかし、どんなセミリタイアであれ、セミリタイアして何をしたいのかは考えておく必要があります。

 

セミリタイアして得た有り余る時間も有効に使えなければ、ただ流れゆくのみです。人は誰しも幸せになりたいですし、自由は人の幸せに大きく貢献すると思いますが、飼い慣らされた労働者にとって、突然の自由は遊び方の分からない玩具の様なものです。ただボーッと日々を過ごすことはお勧めしません。やりたいことのためのセミリタイアこそが価値を持つので、セミリタイア後の生活をプランニングすることが重要です。

【FX】AUD/NZDレンジ相場を利用した半自動ルーチン売買

長年FXをやっていますが、株式投資に比べてFXはより難しいように感じます。その理由は通貨価値は世界情勢に敏感に反応するため1企業の将来性を予測するよりも様々な要因が絡み合うため予測が難しいと感じています。

これまでも塩漬けを抱えながらもなんとか利益を確保できてきましたが、最近その手法を変えました。それがTwitterで見つけた「AUD/NZDレンジ相場を利用した半自動ルーチン売買」になります。

 

概要

・対象通貨はAUD/NZD

・使用するチャートは日足、月足

・テクニカルチャートはボリンジャーバンド(2σ)を使用

・ポジションはIFD(イフダン)を両建てで使用

 

最近のAUD/NZDのチャートになります。おおよその中心値を1.07として、1.03~1.1(2σ)の間を漂っています。2014年くらいからレンジ相場(同じ範囲内)を漂っています。

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実例をもとに具体的に説明

例として19/10/24からのAUD/NZD60分足チャートでこの方法を説明します。図中10/24からの上げ相場の時にトレンドに則って両建てでポジションをとっていきます。上昇トレンドのときは買いで持っている赤矢印が順次約定されていきます。逆に青矢印の売り持ちが残っていきますが、その後の下降トレンドでこれらは約定されていきます。相場がこれから上がるのか下がるのか判断が難しいので両建てでポジションを持ち、レンジ相場を利用して約定していくという方法です。

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細かなルール

① 月足のボリンジャーバンドを確認し、±2σ以内で両建てでポジションを立てる。

 (2σは統計学からして、95%の確立でその範囲内に収まるというもの)

②IFDを用い、約定は購入価格+0.00250

 1日の変動幅は約0.005ポイントです。そのため、上昇下降には少なくとも片側0.0025ポイント動くと考えて+0.0025ポイントとしています。あまり大きく変動幅を取ると約定されずずっとポジションを持つことになるので細かくとったほうが良いかと感じています。

③約定されたら追加で①のポジションを取る

 約定されたポジション±0.0025ポイントが月足の2σ以内であれば、追加で両建てポジションを取る。(但し未約定のポジションと被る場合は控える)

④:①~③これを繰り返す。

 

実績

この方式で2000通貨単位で半月ほど売買を行いましたが実績としては、合計4千円(年利換算12%程度)を得ることができました。実働としては1日5分のチャートの確認程度です。ほとんど思考せず、チャートに張り付く必要もないため、時間の無い社会人にとっては良い方法と思えます。だいたい毎日300円程度が入ってきました。

 

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注意点

注意点としては、AUDとNZDのどちらか一方に何か危機的な状況が起こる等が生じるとレンジ相場が崩れる恐れがあり、その時は大人しく損切りが必要になります。

また、証拠金の維持率にも注意が必要です。相場が片方に動く際は逆張りポジションが貯まっていくので、レバレッジが高くなりやすいので、保証金多めの安定運用がおすすめです。

 

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Do your best!

※投資は自己責任でお願いします。

【日本株】株価の変動幅からリスクとリターンを把握する

株価はこれから上昇するのか下降するのかそれは誰にも読めませんが、そもそも一年でどれくらい変動しているのでしょうか?日経平均株価をもとに変動幅を求めてみました。

 

 

日経平均の変動幅を計算してみた

日経平均株価を1990年から2018年までの単年の最高値と最安値から変動幅を割り出すと平均値は34%でした。つまり適当にえいやーと買った価格がその年の高値と安値の中心であった場合、リターン、リスクともに平均すると17%。うまく最安値で買えると+34%のリターンを得られます。逆に高値つかみをしてしまうとー34%の損失を被る可能性があります。

 

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kabutanよりhttps://kabutan.jp/stock/kabuka?code=0000&ashi=yar

景気拡大時と後退時の変動幅

また一年を通して株価が上昇した年に限ってみると変動幅の平均は30%でしたが、一年を通して株価が下落した年に限ってみると変動幅の平均は38%と株価が下落する年は変動幅がより大きいことが分かりました。最大変動幅はリーマンショック時で高値と安値の幅は74%でした。リセッション前に高値掴みしてしまうと恐ろしいですね。。

 

いくらで株を買うかが最も重要

日経平均の場合、1年の株価の変動幅は平均すると34%程度です。購入タイミングをうまく取れればリターンが+34%となりますが、誤るとー34%の損失となります。購入価格によって株価の変動はリスクにもリターンにもなります。配当が良いからと高値掴みをして含み損に泣くのは本末転倒です。その株価は割高なのか割安なのか、それを判断することが非常に重要です。また日経平均ではなく個別株では銘柄によって変動幅も異なるので、過去の株価から変動幅をつかみリスクとリターンを把握しておくことも重要です。

 

まとめ

・日経平均の変動幅は平均すると34%程度

・景気拡大時よりも後退時のほうが変動幅は大きい(拡大時30%、後退時38%)

・1990年以降で過去最大の変動はリーマンショック(74%変動)

・変動幅を把握すればリスクとリターンを知ることができる

 

なぜ労働生産性の向上や技術革新が起こっても労働時間は減らないのか

昔から技術革新が幾度となく起こり、労働生産性(時間あたりの生産量)は確実に増えているのに、なぜ労働は減らないのかとずっと考えていました。そして資本主義について学ぶことで、その理由が見えてきました。

その答えは「技術の進歩による生産性向上の恩恵を享受しているのは労働者ではなく、資本家である。そして資本主義経済において経済成長の阻害要因となる労働時間の短縮は難しい」でした。

 

 

技術革新による労働生産性の向上遍歴

紀元前から考えてこれまで様々な技術革新がありました。古くは火や石や木製の道具の開発から、それが銅や鉄に代わり、蒸気機関の発明による産業革命、電気の発見、電動機や燃焼機関の発明等々明らかに進歩しています。そして人々の労働に着目すると1人辺りの生産性は明らかに向上しています。例えば昔は稲刈りを手作業で行っており、1枚の田んぼで何十人の人手が必要でしたが、今はコンバイン1台あれば1人で短時間で作業が終わってしまいます。またIT的な観点では技術革新の速度はムーアの法則にあるように、爆発的に進歩しています。生産性の向上は凄まじい速度で今も起こっています。

 

労働生産性の向上Not=労働時間の短縮

旧石器時代と同様の生活を送っている伝統社会の方の1日の労働時間の中央値は5.9時間であるのに対して、我々現代社会に生きる我々の1日の労働時間平均は6.98時間(日本)です(*1)。労働生産性は旧石器時代と比べて圧倒的に高いのになんでこんなに働いてるの??と疑問に思いませんか。

確かにここ数十年に着目すると労働時間は短くなっています(*2)。それでも旧石器時代と比べて圧倒的な労働生産性を有するのに旧石器時代より長く働いているというのがどうも納得できません。

 

(*1)伝統社会の労働時間 http://rootport.hateblo.jp/entry/2016/06/28/223000

(*2)平成6年からの総労働時間の推移 https://jsite.mhlw.go.jp/kochi-roudoukyoku/library/kochi-roudoukyoku/topics/topics222.pdf

 

労働生産性の向上の恩恵はいずこへ?

①労働生産性の向上が生活の安定に振り分けられている

生産性が向上して生活に最低限必要な物資以上のものが供給され、過剰供給になることや備蓄が可能になることで飢饉などの環境変化に強くなってきました。食糧に限らず衣料品や医薬品といった分野も過剰供給になることで物不足に困らなくてよくなったんですね。また労働生産性の向上はテクノロジーの進歩にもつながっており、それらの恩恵として、昔と比べると平均寿命が飛躍的に向上しています。

 

②生産性が上がると物の価値が下がるので恩恵自体が薄まる

例えば昔に比べてテレビの価格は大幅に下落しています。(*3)

技術革新や改善によって一人が単位時間に作れる製品の量は増えます。そうなると価格が下がるので物の価値が下がります。つまり生産性が向上しても価値が下がるので前よりも沢山生産しなければならないのです。結局前よりもたくさん生産しなければならないので、生産性向上の効果を薄めてしまう。

 

(*3)https://shouwashi.com/transition-tv.html

 

③生産性向上の恩恵は資本家に

生産性が向上し価値は下落したが生産性は増えたので会社としては利益が増えた。そんなとき、会社は利益(生産性数)を減らして労働時間を減らそう!とは絶対に言わないですよね。もっとお金を稼げというのが資本主義です。少ない資本で効率的にお金を稼ぐことが重要であるため、労働者の様な立場の低い人間への恩恵は後回しです。つまりテクノロジーが進歩して会社の売り上げが上がって得をするのは会社や資本家であって、労働者への配分は一番後回しなのです。

資本主義経済は利子を返済するために経済が拡大し続けなければなりません。もっと利益をあげるために継続的に生産性改善や技術革新を続けなければならず、それらを阻害する労働時間の短縮という恩恵を労働者に与え辛いのです。

 

まとめ

労働生産性が向上することで、物質的な豊かさや生命の安定を得ることが出来ました。一方、労働時間があまり短くならないのは、資本家や企業による労働者の制御、資本主義経済が拡大を続けるために必要とされているからです。

資本主義経済では経済規模の継続的拡大が必須であり、経済規模の拡大に悪影響を与える安易な労働時間短縮は難しいという現実があります。

 

参考)資本主義について分かりやすく学びたい場合はやっぱり池上彰さん!

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