Ichiぬけた!

転職体験談とセミリタイア目指すあれやこれや

少額から始める株式ポートフォリオ投資

これまで株式投資の本やTwitterで株式投資の知識を得てきました。

そこで感じたことは、株式投資はわかりにくい!ということです。

株式投資が分かりにくい理由と私がこれからどの様に運用をしていくのかを紹介します。

 

 

株式投資がわかりにくい理由

その原因の一つは教科書的な解決方法(利益の得方)がないからだと思います。

学校の教育で習ってきた様な、問題に対して式を当てはめれば答えが得られることはありません。

 

お勉強というよりも競馬に学問を少し足したものに近いかなと思います。

 

そしてその勝ちかた(手法)も沢山あり、人によって合う合わないがあります。

そのため、合わない方法で始めてしまい大損してやめるという方が多く、株式投資=危険という印象が世間では強いのではと思います。

 

株式投資の手法と言いましたが例に挙げると、テクニカル分析、ファンダメンタル分析、グロース投資、バリュー投資、ETF、個別株、ポートフォリオ戦略、集中戦略、高配当戦略、連続増配戦略、デイトレード、中長期投資などなどキリがありません。(MECEではないですが)

それぞれ得られるリターンやリスクの大きさ、かかる手間など全然違います。

 

そしてこれらの違いを理解しないまま闇雲に株式投資の勉強を始めても、体系的に学ぶことが出来ないので身に付きません。

 

少額で始める株式投資の方法(書籍紹介)

本日はこれまで読んだ本の中でファンダメンタルを考慮した中長期投資をポートフォリオを組む場合のお勧めの書籍を紹介します。

この手法は利益が出るまでに時間はかかるけどもリスクを抑え、あまり手間がかからないことが特徴です。

 

私個人は体系的に物事を学ぶことが重要と考えているため、TwitterやSNSの様な断片的な媒体で勉強することに否定的です。そのため専門書の紹介に留まらせて頂きます。

 

株ポートフォリオ戦略 山本 潤

元ファンドマネージャーの山本潤さんの書かれたポートフォリオに関する本です。

ポートフォリオとはA社の株を100株、B社の株を200株、C社の株を100株という様に

複数の株を特定の割合で保持することでリスクを抑えて安定的にリターンを得る手法です。その具体的手法について書かれています。

 

99%勝てる株が見つかる本 山本 潤

こちらも山本潤さんの書かれた本です。

企業が出す配当金に着目して、まだ企業価値(株価)が上昇する余地がある企業の探し方が具体的に記載されています。

 

バフェットの銘柄選択術 メアリー・バフェット

世界一の投資家ウォーレン・バフェットが投資先を決定する際にどのような点に着目しているのか記載されています。

ROEなどのファンダメンタル上の重要指標についても説明がされているので読むことで株式投資の一般用語についても学ぶことができると思います。

 

なぜポートフォリオ戦略を選んだのか

今まで個別株をやっていましたが少ない銘柄に集中投資気味になり、コロナなどの下落相場では痛い目をみてきました。

従来よりもリスクを抑え下落相場も考慮に入れた運用が必要と思い、この手法で実際に半年ほど運用していましたが、きちんとリターンを得つつ安定感もあったため本格的に始めようと思いました。

また資産運用にそこまでの時間を費やさなくても良いというのも気に入っています。

 

少額から投資する場合のお勧め証券会社について

今回新たに家族の資産を運用することになり数十万円という少額でポートフォリオを組むことになりました。投資先を国内とし他場合は端数株(100株未満の株)に投資できた方が投資先が広がります。

SBIや楽天証券などの通常のネット証券では端数株は単元株(通常100株)と比べて手数料が割高なため、最近では1株から株を買えることを特徴にしたネット証券ができており、手数料も割安です。

 

今回私はスマホでも簡単に株の売買ができ手数料も安いSBIネオモバイル証券で少額のポートフォリオを組むこととしました。

具体的にはETF(日経225)15%、個別株60%(6%×10銘柄)、現金25%の割合で

運用しようと思っています。

SBIネオモバイル証券 口座開設

2020年3月資産運用成績

こんばんは!

コロナが日本でも広まってきましたね。皆さんリモートワーク実施中でしょうか。私は現場サイドなので、リモートワークを出来ず毎日コロナリスクを背負いながら満員電車通勤です。。

 

さて今月の運用成績です。今月も大赤字ですが自戒の意味も含めて公開します。

 

 

日本の株式

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どっこーん!トータルリターンはマイナス20%近くになりました。つまり大きな損失を出しているということです。ポートフォリオには製造系や人材系がそれなりの比率を秘めているのでTOPIXにも大きく水をあけられています。(合計リターン 俺ファンド-22.9%,TOPIX-16.5%)

コロナショックの前の時点で、人材系の銘柄は財務指標がかなり優良なんですがPERがそこまで高くないというジャンルでした。それに釣られて買っており購入タイミングとしては最悪ですね。

景気循環サイクルなども考えながら投資しないといけないと大反省しております。

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米国株

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こちらもどっこーん!今は我慢の時です。こちらはBAとかに手を出していたことが原因で大幅ダウンです。

株式投資の勉強をすればするほど、雰囲気で投資していた自分の愚かさを知ります。英語もろくに読めないので米国株の銘柄分析が出来ないので、方針転換してインデックス主体でいきたいと思っており、今後ポートフォリオを変更していきます。(合計リターン 俺ファンド-22.4%,S&P500-18.1%)

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ポートフォリオ

ポートフォリオはこんな感じ。理想の姿からどんどん遠ざかっていく。。本当は米国と日本株で5:5にしたいし配当狙い系の株を辞めたい。損切りしたくないので塩漬け中。。

 

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暴落を受け手自分の投資を見直すことにした

今回の暴落を振り返り反省し今後の方針を考えなおしました。

まず今回の暴落時の私の売買はどうだったかというと、今回の暴落では全く良いところのない運用となりました。どんな感じだったかというと。。

・下落開始前に景気敏感株への比率を高める。

・下落初期からナンピン開始。現在、購入資金がほとんど無い状態。

という最悪の動きをしました。まったく長期的な視点を欠いた売買をしていました。

 

では今後どうしていくのかというと、

・購入銘柄は長期的な成長という観点で厳選する。

・購入価格と株数を決めてシステマチックに購入していく。

・ポートフォリオ全体で各銘柄の保有比率を調整する。

いつどこまで落ちるのかは分からないし、いつ上がるかも分からないと実感したコロナ暴落でした。(まだ終わってない)

そして、こんな辛い下落相場でも自分が信じる会社、投資手法と共に生きていきたいと思った次第であります。

2020年2月資産運用成績

どうもichiです。Ichi@FIRE🇯🇵🇺🇸株大根投資 (@Ichi_TaueBoys) | Twitter

 

コロナショックにやられている多くの株主の皆様。

私もその一人です。隣人が気になるように皆がどの程度焼かれているのかは気になることと思います。

 

それでは2020年2月の運用成績です。

 

日本株

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はい見事にやられております。過去の利益が全部吹き飛び、マイナスリターンに。

まぁこんなこともあるわなと思っています。リーマンショックのときにFXを始め、毎日チャートの乱交下を見ていたので多少耐性があるのか以外に冷静でいられます。

 

未だにプラスで持ちこたえているのはモバファク、イオンくらいのもんです。

しかし基本的には損切りしませんので、ファンダ良好株をすこしずつ買い増ししていく所存です。そのため、FXで運用していた資産100万円ほどを全決算し株式購入の待機資金としました。いつが底値かは分からないのでちょびちょび買っていきます。

 

ファンダ分析の結果優良と思われる下記銘柄を買い増ししていきたいと思います。

・KDDI

・情報企画

・スターツ

・ディップ

・良品計画

 

この暴落?を受け手反省としては現金保有比率を10%程度で運用していましたが、リスク取り過ぎてました。20%くらいは欲しかった。反省。

 

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そしてTOPIXと比べても大きくマイナス。もうTOPIXで良いじゃんってなりますね。

そして気づいたのですが、ポートフォリオにJTという低成長銘柄を入れてる時点でTOPIXに勝つ気ないなと思いました。TOPIXに勝つには市場の平均成長率をアウトパフォームしそうな銘柄で構成するしかないと思うので、JTなんて買ってる場合じゃない!(当たり前)

ってなことでJTはプラスに転じれば売却したいと思います。

 

外国株

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外国株も先月はルンルンだったのですが、今月はダメダメです。原因はコロナではなくMOさんです。決算駄目だったからね。

 

そして外国株は方針を変更し、良好ファンダ銘柄でポートフォリオを構成し、株価、配当成長を見込んだ中長期投資で行こうと思っています。

具体的には下記銘柄で構成するつもりでおり、今後株価を見ながら購入していきます。

・MA/BKNG/HSY/TJX/NVO/INMD/MSFT/BLV/VOO

 

ちょうどポートフォリオを組み替えるタイミングで暴落が起きたのでPEPやJNJなどは利益がある状態で売却できたのは良かったですが、MOの下げが厳しい。。

  

構成ポートフォリオ

現金保有が20%くらいあるので、ちょびちょび買っていきます。

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まとめ

コロナウィルスに対して致死率がたいしたことがないため、そこまで危険性はないと考えていましたが、潜伏期間中にも感染するという強い感染力、治ってもまた感染する?という良く分からない特性から不安が広がっています。

人の移動制限は経済停滞に直結するため、騒動が収束してもその後の四半期決算にはダメージを残しそうです。

そのため少し長い目で見て、分散購入が吉と思います。

 

ツイッターを見ていてもアクティブな投資家はこの際に資金の移動先を考えるようです。しかし、中長期投資家はそういった短期的な投資はしないほうが良いと感じています。どっしりと構えた初心貫徹が長い目で見て成功をもたらす秘訣と様々な書籍を見て感じます。

 

それでは皆様これからが耐えどきと思いますので、凍死家になりましょう。

GOOD LUCK!

2020年1月末運用実績

どもIchiです。(@Ichi_TaueBoys)

さてさてコロナウィルスにダメージを受けている市場ですが、1月の運用成績です。私もダメージを受けています。

 

 

日本株成績

まずは日本株から。うむむむむ。

実は結構な損失を出しています。それもPF最大勢力で稼ぎ頭であった良品計画さんがダメダメな決算でストップ安を見せてくれました。TOPIX比でも大きくマイナスです。結局今のところTPOIXに負けています。

そして良品計画さんには退出して頂き、そのお金は米国株へと向かっていったのでした。

 

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米国株成績

米国株です。まぁまぁな結果かなと思います。こちらは一応S&P500さんにTOTALでも勝っています。まぁ始めたばっかだし、長期的にみていきます。銘柄選定はするけど買い場をあまり考えずに買っているので、もうちょっと買値を意識すると成績も向上すると思います。でもSBIに成行注文だすとかなり高値掴みになるんだけどそんな仕様なの?

またIchi PFは過去データからするとS&P500よりも安定して成長するはずなんですが、ものすごいボラですね。

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ポートフォリオ内訳

先月に比べれば外国株が増えました。将来的には日本株と5:5の比率まで持って行きたいです。そして全体的にポートフォリオの改変をもくろんでいます。

日本株についてはこれまでは安値圏の株をキャピタルゲイン狙いで買っていましたが、今後は多段配当狙いの長期投資PFへと変化させていきます。

米国株については別記事でも書いている様に過去の実績ベースでPFをくんでいきたいと思います。

これまでは短絡的な売買が多かった様に思いますが、まだ若いのもあり少し長期目線で取り組んでいきたいと思います。あ~東レあがんねーかなー。

2月は東レ/三井住友FG/カゴメ/マツキヨ/セントラルSを売却して、成長株に切り替えていきたいと思います。

 

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See you next February!

 

高配当株 VS 成長株で配当再投資による効果を比較

高配当株の配当再投資は有効な投資戦略として認知されています。その効果は実際どの程度なのでしょうか。

高配当株として認知されているアルトリアグループ(ティッカー:MO)と配当は少ないけど成長が素晴らしいマイクロソフト(ティッカー:MSFT)の両者を配当再投資した場合、時間経過と共に評価額ににどの程度差がでるのかシミュレーションによって確認しました。

 

  

シミュレーションの方法

1998年1月から2019年12月までの月終値をもとに株価チャートを作成しました。

配当再投資については配当利回りはMO:5%、MSFT:1.5%の固定値を使用し、配当を翌月に再投資するという前提でのシミュレーションになります。

 

MO、MSFTの株価推移

まず始めにMOとMSFTの株価チャートを示します。MOは2016年までは成長が順調ですがその後ESG投資などの影響もあり株価が下落しています。MSFTは1999年のITバブル以降、リーマンショックなどを乗り越え右肩上がりの好調な成長を続けています。

MOの平均成長率は7.6%、MSFTの平均成長率は9.8%です。

 

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配当再投資による効果

資産評価額の比較

下図にMOとMSFTそれぞれに配当再投資をした場合としなかった場合の資産評価額チャートを示します。MOは配当利回りが高く年数が経つほど配当再投資をした効果が顕著に表れています。MSFTは配当こそ高くありませんが、成長率が素晴らしく、2019年12月時点では配当再投資を考慮してもMOとMSFTの資産評価額はほぼ同じという結果になりました。

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経過年数と持ち株数

配当再投資によって持ち株数が増加しますが、どの程度増えるのでしょうか。配当を翌月に再配等するという前提ではMOは約10年で持ち株数が1.5倍、20年で2.7倍に到達します。一方MSFTは20年経過後の持ち株数は1.4倍程度になります。

時間が経つほど持ち株数は指数的に増えることから、長期で運用するほど恩恵を得ることができます。

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配当再投資の効果はどの程度の期間が経過すれば体感することができるのでしょうか。下図に投資開始から3年経過時点での配当再投資をした場合としなかった場合の資産評価額のチャートを示します。

MOを1998年1月を基準として配当再投資をすると、しない場合に比べて1年目は1.05倍になり、2年目で1.1倍になり、3年目で1.16倍となります。

MSFTは1年目は1.02倍になり、2年目で1.03倍になり、3年目で1.05倍なります。

MOは配当利回りが高く3年経過時点で再投資なしにくらべて1.16倍の評価額となります。この程度あれば、その効果を体感として感じられると思われます。

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Table 配当再投資による資産評価額の増加率

  MO MSFT
1年目 1.05倍 1.02倍
2年目 1.10倍 1.03倍
3年目 1.16倍 1.05倍

 

まとめ

高配当株の配当再投資は有益な資産運用戦略と認識されていましたが、改めてその効果を確認できました。但し、高配当株といっても株価自体が下落を続けるようであれば、MSFTなどの成長株の利回りには及びません。結局、高配当株と成長株とでどちらが良いかということは一概には言えず、配当の維持や保持期間や株価の変動に大きく影響されます。

 

(備考)改めて高配当銘柄に投資する場合は次の2点に注意が必要です。

・将来にわたって配当を継続的に維持できるのか

 →減配になると配当再投資戦略の効果が減少します

・会社の価値に毀損は生じないか、株価の下落はおきないか

 →株価自体が下落を続け浮上しないようであれば、その価値は成長株に劣る可能性があります

資産運用でお金が増える仕組み-基礎編-

ちまたでは資産運用という言葉をよく耳にしますが、どうもとっつきにくいイメージがあると思います。そういう方に向けて、そもそも資産運用とはどういったものなのかを噛み砕いて説明します。

 

 

資産運用とはそもそもナニ?

資産運用とは、お金や土地などの自分の資産を使って資産を増やすことです。身近なところでは、銀行にお金を預けておけば利子がつきますのでこれも資産運用。余っていた土地を駐車場にしてお金を稼ぐのも資産運用です。資産運用を理解するポイントは、働いて資産を増やすのではなく資産を使って資産を増やすということです。

そういった意味では多くの方は銀行預金があり、すでに資産運用をしているのですね。

 

ではなぜ改めて資産運用という言葉を耳にするのかというと、銀行の預貯金よりも積極的に資産の増える運用をしましょうということです。銀行の利子は0.01%程度であり、100万円を1年預けても100円程度の利子にしかなりません。全然増えませんよね。

一方、株式投資では堅実に行っても利率が3%程度はあり、預貯金よりも積極的な運用といえます。(但し元本割れのリスクもあります)

 

資産運用で資産が増える仕組み

資産運用で資産が増える仕組みを理解するためには2つのポイントがあります。

 

ポイント1 ものの価値は変動する

100円均一の商品はいつでも100円ですが、例えば株などは毎日価値が変わります。ある会社の株を欲しいという人が増えれば価値はあがりますし、人気がなくなれば下がります。そういった価値が変動するものを安く買って高く売り、差額を得ることによって資産が増えるということです。

 

例としては株や投資信託や金、原油などです。

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出展:日経平均株価(Google)

 

ポイント2 定期的にお金がもらえる

所有しているだけでお金が定期的にもらえる資産運用もあります。例えば不動産投資でアパートを建てると家賃が定期的に入ってきます。株を買うと、企業の利益の一部を配当金という形で受け取ることができます。債券を買うと定期的に利子を受け取ることができます。

 

資産運用にはどのような商品があるのか

資産運用向けの商品として下記に一例をあげます。世の中には様々な金融商品があり、金融商品によって仕組みや利率、リスクが違います。まずはこんな商品があるということを知って頂ければと思います。

 

・株式投資

・インデックス投資

・投資信託

・債券

・為替

・不動産

・金、原油、小麦、ウィスキーなど

米国個別株で組む高配当・高成長ポートフォリオ(PF1)

配当利回りも高く、株価も成長し、暴落にも強いポートフォリオはないか。そんな夢のようなポートフォリオを探しています。今回、米国個別株で比較的高配当な銘柄を組み合わせて、そんなポートフォリオを過去のチャート(1998/1~2019/12)を参考に検討しました。

 

 

高配当・高成長ポートフォリオ検討の方法

候補とした銘柄

ティッカー:MO、JNJ、MMM、PEP、JPM、PG、SO、VZ、PFE、XOM

配当利回り重視で選んでいますが、それだけでは株価の成長が鈍いので、株価が継続的に成長ており、比較的配当利回りの高い銘柄を候補に加えています。

 

検討の方法

各銘柄の1998年1月から2019年12月までの株価チャートを元に、各銘柄をポートフォリオに組み込む割合を変化させながら、株価の成長率、配当利回り、リスク(成長率の標準偏差σ)、シャープレシオを比較し、"①配当利回り②株価成長③暴落にも強い"組み合わせを検討しました。

それぞれの過去のチャートと成長率等の各値は下記の通りです。 (グラフ縦軸は1998年1月の値を1とした場合の株価になります)

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  MO JNJ MMM PEP JPM PG SO VZ PFE XOM
平均成長率 7.6% 6.7% 6.6% 7.9% 6.2% 5.3% 4.4% 1.8% 1.3% 3.6%
リスク(成長率の標準偏差σ) 0.071 0.050 0.060 0.059 0.091 0.053 0.053 0.066 0.059 0.051
シャープレシオ 1.83 1.63 1.45 1.59 0.84 1.33 1.16 0.54 0.52 1.05
年間Return(平均成長率+配当) 14.3% 9.3% 9.9% 10.7% 8.8% 8.3% 7.4% 4.8% 4.3% 6.6%
配当利回り 6.7% 2.6% 3.3% 2.8% 2.6% 3.0% 4.0% 4.1% 3.9% 5.0%

 ※配当利回りは2020/1時点の値 

 

ポートフォリオ検討の結果

採用した銘柄

バックテストの結果最終的に採用したのは次の4銘柄です。

①アルトリアグループ(ティッカー:MO)

アメリカのタバコ会社です。マルボロが有名ですね。生活必需品セクター。配当利回り6.7%。

 

②ジョンソン・エンド・ジョンソン(ティッカー:JNJ)

製薬や医療などを手がける世界的にも有名な大企業。ヘルスケアセクター。配当利回り2.6%。

 

③スリーM(ティッカー:MMM)

化学・電気素材の会社です。粘着テープなど日本でも目にかけます。資本財セクター。配当利回り3.3%。

 

④ペプシコーラ(ティッカー:PEP)

ご存知 ペプシコーラです。生活必需品セクター。配当利回り2.8%。

 

各銘柄の保有割合

結果としてMO30%、JNJ30%、MMM20%、PEP20%のポートフォリオが最も安定して高い成長が得られ、比較的高い配当を得ることができました。(これを検討PF1と名付けます) 

1998年1月から2019年12月までのポートフォリオ全体の平均成長率は7.2%、配当利回りは4.0%(2020年1月時点)となります。 

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S&P500と今回検討したポートフォリオとの比較

実際にS&P500と比較をしてみました。ほぼ同じ様な推移ですが、2015年からの動きに差が出ています。これはポートフォリオに組み込んでいるMOの影響が大きいです。また、2016年以降は検討PF1では下落しており、将来的にどうなるのかが気になるところです。 (グラフ縦軸は1998年1月の値を1とした場合の株価になります)

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実際に平均成長率等の各指標を数値で確認します。検討PF1は数値上もS&P500よりも優れて見えます。気になるのが暴落に強いかどうかですが、リスク(成長率の標準偏差σ)がS&P500よりも小さくなっており、暴落時にも強いと思われます。またシャープレシオも倍近い値になっており、リスクに対して効率的にリターンを得ることが出来たポートフォリオと言えます。

 

またそれぞれの個別株単独の各数値と比較してみます。個別株単独に比べるとリスク(成長率の標準偏差σ)が小さくなっており、株価変動が抑えられています。これが分散の効果ですね。

平均成長率や年間リターンはMO単独が最も優れていますが、リスク分散という観点と、分散をしながらもリターンを最大化するという観点から成長率、シャープレシオ等を見ても良いポートフォリオが組めていると言えるのではないでしょうか。

 

  検討PF1 S&P500 MO JNJ MMM PEP
平均成長率 7.2% 5.4% 7.6% 6.7% 6.6% 7.9%
リスク(成長率の標準偏差σ) 0.037 0.043 0.071 0.05 0.06 0.059
シャープレシオ 2.667 1.447 1.834 1.632 1.447 1.591
年間Return(平均成長率+配当) 11.2% 7.4% 14.3% 9.3% 9.9% 10.7%
配当利回り 4.0% 1.9% 6.7% 2.6% 3.3% 2.8%

 ※配当利回りは2020/1時点の値 

 

次に実際に暴落に強いかどうか、各月の株価の成長率をもとにグラフで比較してみましょう。1を超える時が株価の上昇、1より小さいときが下落になります。(グラフ縦軸が各月の株価成長率です)

例えば2000年からのITバブルの際は、検討PF1ではあまり下落が見られませんが、S&P500では大きく下落しています。2008年からの住宅バブル、リーマンショックではどうでしょう。S&P500が0.85を下回るのに対し今回の検討PF1では0.9程度と控えめになっており、比較的安定していると言えます。その他の時期を見ても、S&P500の変動幅に比べると若干小さくなっており、変動が小さく安定して成長してきたPFと言えます。

検討PF1の組み入れ銘柄数は4と少ないですが、それぞれが違った動きをしており、また組み入れ割合を調整することでポートフォリオ全体の変動を抑えることが出来ています。

 

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なぜ暴落に強いポートフォリオとなっているのかみてみましょう。

今回組み入れた銘柄とS&P500の株価チャートを次に示します。2000年からのITバブルの際、今回の銘柄はいずれもあまり下落していません。生活必需品セクターやヘルスケアセクターからの銘柄選定のため当たり前と言えば当たり前ですね。MMMは下落どころか継続的に上昇しています。

 2008年からの住宅バブル、リーマンショックではどうでしょう。いずれの銘柄も下落は見られますが、S&P500ほどではありません。特にJNJは下落率が低くポートフォリオ全体へのダメージを和らげてくれていることが分かります。

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まとめ

 過去の株価チャートを元に、株価の成長率、配当利回り、リスク(成長率の標準偏差σ)、シャープレシオを比較し、「①配当利回り②株価成長③暴落にも強い」を成立させる組み合わせを検討しました。結果として今回検討した銘柄の組み合わせの中ではMO30%、JNJ30%、MMM20%、PEP20%のポートフォリオが最も優れた結果を残しました。 

 

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今回の検討は過去の実績をもとにしたものであり、将来を保証するものではりません。投資の判断は自己責任にてお願い致します。また各データは、誤りがある場合もありますので信頼できるソースにてご確認をお願い致します。

Ichi@株やってる狐 (@Ichi_TaueBoys) | Twitter

資産運用の第一歩は投資信託から

資産家はどんどん資産が増え、お金のない人はずっとお金がない。今の世の中はそんな世の中ではないでしょうか。

お金持ちは、稼ぐ力が凄いから資産が増えると思うかもしれませんが、それだけが理由ではありません。むしろ稼ぐ力が凄いだけではいくら稼いでも足りないでしょう。金融リテラシー(お金に関する知識)の有無も大きく影響しています。例え稼ぐ力が小さくても金融リテラシーを身につけることで資産を増やすことができます。

 

本日はそんな資産運用の一つ"投資信託"を紹介します。

 

 

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投資信託とは

証券会社の資産運用商品です。その商品を購入することで運用利益をもらう事ができます。運用商品も色々種類があります。例えば、"日本国の株式投資で運用する商品"、"外国の株式投資で運用する商品"などがあり、商品ごとに運用の方法が決まっています。

商品は証券会社ごとに多数ラインナップされております。

 

投資信託の商品一例

・グローバル3倍3分法ファンド

・日経225ノーロードオープン

・ひふみワールド

などなどたくさんの商品があります。商品名だけ聞いてもなんのこっちゃって感じですね。

 

但しこれらの商品は元本保証ではないと言う点に注意しなければなりません。商品の運用成績が良い時は資産が増えますが、成績が悪いときは減ります。そして商品の中にも良いものと悪いものとがあります。良い商品は長期的にみて資産が増え続けますが悪い商品は資産が減り続けます。そのため、良い商品を見極める必要があります。

 

お勧めの投資信託商品

私がお勧めする投資信託商品は下記の2つです。実際私は下記2つを毎月定額で積み立て投資をしております。

いずれもSBI証券です。

・三菱UFJ国際 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

 

・三菱UFJ国際 eMAXIS Slim 先進国株式インデックスについて

日本を除く先進国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。投資先は下記の様になっており、大部分がアメリカとなっており、それ以外も主要先進国が投資先となっております。大部分がアメリカのため、基準価格はアメリカの経済に大きく影響を受けます。

 

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またこのeMAXISシリーズは、運用経費が業界最安値になるように設定するという商品です。他社が経費を下げればeMAXISシリーズも経費を下げるということになり、将来的にも経費の面で有利な商品となります。

 

・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドについて

米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動することを目指して運用されています。こちらの投資先はアメリカが100%です。アメリカの主要企業500社の時価総額を指数化したものになります。そのためアメリカの景気をほぼ表現していると言っても良いでしょう。

 

なぜ米国株を中心としている投資信託なのか

投資信託で最も長期運用に向いている商品だと感じているのは先に紹介した米国株を中心に投資している商品です。それは次に示すS&P500という米国主要企業500社の時価総額指数の推移が理由です。過去40年に渡って時折の下落はありますが、その後回復し結局は右肩上がりに推移していることが見てとれます。ちなみに2000年はITバブル、2009年はリーマンショックがあり大きく下落しています。

 

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次に日本の代表的な指数であるTOPIXの過去70年分を示します。日本のバブルまでは右肩上がりですがその後は停滞していることが見てとれます。そしてS&P500と同じ様に時折大きな下落が見られ、その後回復しているのが見えますが、上値を抜けることが出来ていません。

こういったことから長期的に運用するのであれば日本の株式よりも外国の株、特に米国を中心とした運用が有利であることが言えます。

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米国株はなぜ継続的な成長を遂げることができているのでしょうか。それは米国には世界的に大きなシェアを持っておりブランド力の強い企業が多いということです。例えばコカ・コーラです。世界中どこに行ってもコカ・コーラは置いてあり、コカ・コーラを飲んだことが無いという人は殆ど居ないでしょう。世界の人口は増え続けており、それに伴ってコカ・コーラの売上は成長を続けていきます。そういった世界に対して強い影響力を持った企業が多数あり、寡占的なビジネスを展開しています。(例 コカ・コーラ、P&G、フィリップモリス、ジョンソン&ジョンソン、マイクロソフト、Google)

 

投資信託の商品を選ぶ際に見るべきポイント

運用経費

投資信託は運用に経費がかかります。これが極力安いものを選ばなければなりません。運用成績はどんなに良いときでも年率15%程度の利益、悪い時で年率30%超の損失が発生します。例えば年に10%の運用成績が得られたとしても、経費で数%が引かれてしまうと利益が無くなります。経費は商品や取り扱い会社などによって大きく異なりますのであらかじめ確認しましょう。

 

分配金の有無

投資信託の中には定期的に分配金をくれるものがあります。定期的にお金が貰えてラッキーと思うかもしれませんが、お金の支払元は運用されている資産です。つまり運用する原資が減るのです。運用利益は原資×運用成績で算出されますので原資が減ると運用利益も減ります。そういったことから、原資を分配金として支払うほど、運用益を出すことが難しくなっていくのです。特に定期的に分配金が出る商品は避けるべきです。

 

純資産総額

投資信託には繰上償還という仕組みがあります。運用期間が決まっている投資信託が運用期間前に運用を止め強制的に解約になることを意味します。長期運用を目的にしていたのに短期で解約になり、赤字で終わってしまったなんてことがあり得ます。また運用期間が決まっていない投信信託でも同様に繰上償還があります。これらは運用がうまくいかなかったり、顧客からの解約が増えて純資産総額が減少することで、運用益を出すことが難しくなったときに発生します。

そのため、純資産総額が繰上償還条件に対して十分かどうか確認する必要があります。

繰上償還になる条件については運用目論見書に記載されていますので、確認しましょう。

 

 

資産運用がはじめての方にお勧めの投資信託運用方法

投資信託の運用方法

資産運用をはじめて行う場合は前記、S&P500インデックスファンドや先進国株式インデックスの様なアメリカを中心とした投資信託商品を毎月定額購入するのが良いと思います。

例えば現在は毎月5万円を現金で貯金していたとすると、そのうちの1万円程度を投資信託として積み立てて運用していくのです。そうすると、5年後、10年後には単純に貯金しているよりも大きく額が増えていることに気付けます。

 

資産運用のリスクとリターン

資産運用はリスクを負ってリターンを得るのが原則です。元本保証ではないので資産が目減りするときもあります。しかし米国株の様な継続的に成長を続ける市場にて、長期間運用をおこなうことで、配当の積み上げや右肩上がりの経済成長の恩恵を受け、リスクを低く抑えることができます。(為替リスクはこれとは個別に存在します)

 

長期運用で守るべきルール

(1) 余剰資金で行わなければならない。

運用でお金を増やすには時間がかかります。投資信託はリスクがありますが、このリスクは時間をかけることで減らすことができます。そのため運用は少なくとも数年単位で行う必要があり、急にお金が必要になってもこの運用資金を引き出すことができません。(運用資金を急に引き下ろす場合、その投資信託が赤字であればその損失を確定させて引き下ろすことになります。)

そのため、当分使う予定の無いお金でやるべきです。少なくとも5年程度は運用期間をみておく必要があります。

 

(2) 市場の暴落に怖気付いてはいけない。

リーマンショックの様な大暴落は定期的にかならず訪れます。そんなとき自分の持っている投資信託も損失を被るでしょう。しかしそんな時でもいずれ株価が回復することを信じて積み立てを続けなければなりません。積み立てを続けることで景気回復時に大きなリターンを得ることができます。大暴落は株のバーゲンセールと考えるのです。 

 

(3) 継続的に資金を投入しなければならない。

(2) でも述べましたが定期的に積み立てを続ける必要があります。それは投資信託や株など価格が変動するものは"買い時"を見極めることが非常に難しいからです。もっと下がると思って待ってたら上がってしまって結局高値掴みをしてしまうことがよくあります。そのため、毎月1万円などの様に定額で長期間の積み立てを行うことで商品の取得価格を平均化する方法が初心者には無難なのです。

 

お勧めの証券会社

 お勧めはSBI証券と楽天証券になります。どちらもネット証券のため手数料が安く、取引に関する全てをオンライン上で実施できるため便利です。また取引手数料を下げる動きなど、業界のトレンドにも素早く対応しております。 

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投資の判断は自己責任にてお願い致します。また各データは、誤りがある場合もありますので信頼できるソースにてご確認をお願い致します。

Ichi@株やってる狐 (@Ichi_TaueBoys) | Twitter

2019年12月末 運用成績と副業の経過

今年も残すところあと4日となりました。2019年もついに終わり、2020年がやってきます。歳をとるほど1年が過ぎるのは早く感じますね。

前置きはさておき今月の運用成績です。

 

2019年12月の運用成績

日本株での資産運用の推移です。前月に続き今月も利益としては伸びています。妻と話し合い、これまで個別に生活防護資金を持っていたのを共通化し、余剰資金を運用にまわし、更にボーナスを加えることで累計入金額が大幅に増えました。利益としても配当、キャピタルゲイン、保有株の成長によって利益額は増えています。

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TOPIXとの比較です。先月に続き今月もTOPIX様に負けてしまいました。キャピタルゲイン狙いの株が中々上がってくれないのが原因です。投資は我慢。粘り強くホールドします。まぁトータルではまだ勝ってるから少し心に余裕があります。笑

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先月からドル建てで外国株も始めました。高配当株メインですが、若干利益が出ています。ありがたや。

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2019年12月のポートフォリオ

日本と外国の株に投資しております。それぞれ目的別にロケーションを作っています。

本来ならセクターとかで区別するのですよね。。今後は外国株の割合を増やしていきポートフォリオの4割を外国株にしたいです。米国債券ETFを手放したい。。

 

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副業の経過

副業として日本・外国株式投資、ブログ運営、FXをやっています。追加で物販もしたいと考えており準備中です。トータルで15万円くらいコンスタントに稼げれば、セミリタイアも早まると感じています。

今は日本株の成長が資産増加の柱ですが、損益評価の伸びと配当、売買益を合計してカウントしているので収入とは言えない状況です。セミリタイア時の収入とするならば、やはり"配当"狙いにしていかなければなりません。

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外国株は完全に配当狙いです。しかしまだ投資額が少ないので毎月50$程度の配当にしかならない状況です。継続的に買い増ししていきます。

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ブログ収益は本当に見せるのも恥ずかしいレベルです。今までは、感情に任せて記事を書いてきたので、今後は見てくれる人の役に立つ記事を書いていきたいと思っています。

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FXは結構安定して収益を発生させてくれています。手法はAUD/NZDを対象としてループイフダン的なことを手動でやっています。
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今後の方針

株式投資はこれまで6月より本格的に始め、最初は根拠もなくふらふらと売買を繰り返していましたが、「株式投資の未来」等いくつかの本で勉強し、売買を繰り返すことで多少知識もついてきました。そのおかげもあると思うのですが、今は自分なりに明確な売買理由を持ってやりとりをしており、利益も出ています。そのため、株式投資は継続するも今後は副業に力を入れていきたいと思っています。(でもこれが難しいんだ~)

 

こんな適当ブログですが、いつも読んで頂きありがとうございます。

2019年は皆様からのPVが心の支えになっておりました。2020年も速攻セミリタイアを目指して収入源を分散させていきます。

それでは皆様良いお年を!

 

いっちー@速攻FIRE🇯🇵🇺🇸投資×副業 (@Ichi_TaueBoys) | Twitter

何も考えずに債券を買ってない?どの程度ポートフォリオに債券を加えるべきか(S&P500と債券ETFでシミュレーション)

外国株を中心とした資産運用において債権をポートフォリオに加えるべきか悩みます。債券を入れることでリスクヘッジになるという話は聞きますが、実際はどうなのだろうと思いシミュレーションを行いました。

 

シミュレーションでやったこと

・S&P500(SPX)と債券ETF(IEF)の過去のチャートを元に、保有比率を変えてチャートを作成。

・その際、リスク(成長率の標準偏差)とリターン(成長率)、配当、シャープレシオを数値化し、債券ETFを組み入れることによる効果を整理。

 

※使用したデータは2007年8月から2019年12月までの月足データ

※シャープレシオはリターンに対するリスクの比率。シャープレシオ={(株価成長率+配当利回り)-無リスク資産の収益率}/(成長率の標準偏差)にて算出 

 

 

S&P500(SPX)と債券ETF (IEF)の個別チャート

まずはじめにS&P500(SPX)と債券ETF (IEF)のチャートを比較します。2007/8の始値を1としてグラフ化しています。両者の相関係数は0.62と緩やかな相関があるといえます。

債券ETFの特徴として株価暴落時でも大きな下落がないことが挙げられます。但し、景気回復時においても大きな成長はありません。実際に債券ETF(IEF)をチャートで見ると2007年からの米国住宅バブル、リーマンショックにおいて大きな下落は見られませんが、逆に2010年以降の景気回復時においても大きな成長は見られません。

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両者の成長率、成長率の標準偏差、シャープレシオ、配当を数値で確認します。成長率の標準偏差σ以外はS&P500(SPX)が圧倒的に優れており、その結果シャープレシオで見てもS&P500(SPX)に軍配があがります。

  S&P500(SPX) 債券ETF(IEF)
平均成長率(年) 6.4% 2.2%
成長率の標準偏差σ 0.04 0.02
シャープレシオ 1.665 1.485
配当 1.9% 1.7%
年間Return 8.3% 3.9%

 

 

S&P500(SPX)と債券ETF(IEF)で作ったポートフォリオチャート

S&P500(SPX)と債券ETF(IEF)の2名柄でポートフォリオを構築した場合の過去の株価チャートを見ていきましょう。6本のグラフはそれぞれS&P500(SPX)と債券ETF(IEF)の保有比率を変化させたものです。

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IEFの比率が増えるほど、チャートがなだらかになっています。特に2007年からの下落相場ではポートフォリオ全体の下落を和らげてくれています。但し、その後の回復時期では成長が鈍く、逆に成長を阻害する要因になっていることが分かります。

 

実際に成長率と成長率の標準偏差σ、シャープレシオ、配当を含めたトータルリターンを見てみましょう。

 

債券ETF100%

(IEF)

S&P 30%
IEF70%
S&P 50%
IEF50%
S&P 75%
IEF25%
S&P 90%
IEF10%

S&P500 100%

(SPX)

平均成長率(年) 2.2% 3.7% 4.5% 5.5% 6.1% 6.4%
成長率の標準偏差σ 0.018 0.015 0.020 0.031 0.038 0.043
シャープレシオ 1.48 2.82 2.52 2.00 1.78 1.66
配当 1.70% 1.77% 1.82% 1.88% 1.92% 1.94%
年間Return 3.9% 5.4% 6.4% 7.4% 8.0% 8.3%

 

着目すべきはS&P500 30%と債券ETF70%で保有した際のポートフォリオです。成長率の標準偏差σは債券ETF100%のときよりも小さくなっています。その他の成長率や年間のリターンで見ても債券ETF100%より優れた結果となっています。つまり債券ETF100%で持つよりも債権ETF70%、S&P500 30%で保有したほうがリスクが小さくリターンが大きい、安定したポートフォリオとなっていることが分かります。

これは2006年以降の株価の動きが関係しています。2006年以降はIEFのチャートはほぼ上昇していませんが、これにSPXを加えることで2006年以降も成長が継続され、全体出見ると安定した成長を維持することが出来ています。

 

一方、S&P500の比率が多いポートフォリオの場合、債券を加えることで成長率の標準偏差σは小さくなり、シャープレシオも上がりますが、成長率と年間のリターンは下がります。ですので、個人的にはいれなくても良いかなと思いました。ただ少し加えることでポートフォリオ全体の値動きは小さくなるので、ポートフォリオの激しい値動きは心臓によくないという方は精神安定剤的な役割で保有することは良いと思います。

 

結論 ポートフォリオに債券ETFを加えることで得られる効果

債券重視のポートフォリオを組む場合、債券100%よりもS&P500を加えたほうがポートフォリオ全体の成長は安定する。保有比率のお勧めは債券ETF(IEF)70%:S&P500(SPX)30%。

S&P500などの株式重視のポートフォリオに債券を組み入れた場合、その効果はポートフォリオ全体の値動きを柔らかくする。但し、成長も鈍化するので精神安定剤的な役割と考えたほうが良い。攻めのポートフォリオの場合は不要。

・S&P500は既にかなり分散されているので、ここに債権を入れて更に分散させても、リスクとリターンのバランスを向上させる効果は薄い。

 

感想 シミュレーションの結果

私からすると以外な結果でした。当初はS&P500を中心としたポートフォリオに、債券を若干含めることでリスクが減りトータルリターンが増えると想定していました。しかし、実際はそのようなことは無く、逆に債券を中心としたポートフォリオに若干のS&P500を加えることで大きな効果が得られました。

また今回は債券ETFとしてIFEを採用しましたが、その他の債券も大まかには同じ様な動きをしているためどの債券ETFでも同じ様な結果になると思われます。

 

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【FX】AUD/NZDレンジ相場を利用した半自動ルーチン売買

長年FXをやっていますが、株式投資に比べてFXはより難しいように感じます。その理由は通貨価値は世界情勢に敏感に反応するため1企業の将来性を予測するよりも様々な要因が絡み合うため予測が難しいと感じています。

これまでも塩漬けを抱えながらもなんとか利益を確保できてきましたが、最近その手法を変えました。それがTwitterで見つけた「AUD/NZDレンジ相場を利用した半自動ルーチン売買」になります。

 

概要

・対象通貨はAUD/NZD

・使用するチャートは日足、月足

・テクニカルチャートはボリンジャーバンド(2σ)を使用

・ポジションはIFD(イフダン)を両建てで使用

 

最近のAUD/NZDのチャートになります。おおよその中心値を1.07として、1.03~1.1(2σ)の間を漂っています。2014年くらいからレンジ相場(同じ範囲内)を漂っています。

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実例をもとに具体的に説明

例として19/10/24からのAUD/NZD60分足チャートでこの方法を説明します。図中10/24からの上げ相場の時にトレンドに則って両建てでポジションをとっていきます。上昇トレンドのときは買いで持っている赤矢印が順次約定されていきます。逆に青矢印の売り持ちが残っていきますが、その後の下降トレンドでこれらは約定されていきます。相場がこれから上がるのか下がるのか判断が難しいので両建てでポジションを持ち、レンジ相場を利用して約定していくという方法です。

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細かなルール

① 月足のボリンジャーバンドを確認し、±2σ以内で両建てでポジションを立てる。

 (2σは統計学からして、95%の確立でその範囲内に収まるというもの)

②IFDを用い、約定は購入価格+0.00250

 1日の変動幅は約0.005ポイントです。そのため、上昇下降には少なくとも片側0.0025ポイント動くと考えて+0.0025ポイントとしています。あまり大きく変動幅を取ると約定されずずっとポジションを持つことになるので細かくとったほうが良いかと感じています。

③約定されたら追加で①のポジションを取る

 約定されたポジション±0.0025ポイントが月足の2σ以内であれば、追加で両建てポジションを取る。(但し未約定のポジションと被る場合は控える)

④:①~③これを繰り返す。

 

実績

この方式で2000通貨単位で半月ほど売買を行いましたが実績としては、合計4千円(年利換算12%程度)を得ることができました。実働としては1日5分のチャートの確認程度です。ほとんど思考せず、チャートに張り付く必要もないため、時間の無い社会人にとっては良い方法と思えます。だいたい毎日300円程度が入ってきました。

 

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注意点

注意点としては、AUDとNZDのどちらか一方に何か危機的な状況が起こる等が生じるとレンジ相場が崩れる恐れがあり、その時は大人しく損切りが必要になります。

また、証拠金の維持率にも注意が必要です。相場が片方に動く際は逆張りポジションが貯まっていくので、レバレッジが高くなりやすいので、保証金多めの安定運用がおすすめです。

 

お手軽に始められるFXはDMM↓↓

 

Do your best!

※投資は自己責任でお願いします。

【日本株】株価の変動幅からリスクとリターンを把握する

株価はこれから上昇するのか下降するのかそれは誰にも読めませんが、そもそも一年でどれくらい変動しているのでしょうか?日経平均株価をもとに変動幅を求めてみました。

 

 

日経平均の変動幅を計算してみた

日経平均株価を1990年から2018年までの単年の最高値と最安値から変動幅を割り出すと平均値は34%でした。つまり適当にえいやーと買った価格がその年の高値と安値の中心であった場合、リターン、リスクともに平均すると17%。うまく最安値で買えると+34%のリターンを得られます。逆に高値つかみをしてしまうとー34%の損失を被る可能性があります。

 

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kabutanよりhttps://kabutan.jp/stock/kabuka?code=0000&ashi=yar

景気拡大時と後退時の変動幅

また一年を通して株価が上昇した年に限ってみると変動幅の平均は30%でしたが、一年を通して株価が下落した年に限ってみると変動幅の平均は38%と株価が下落する年は変動幅がより大きいことが分かりました。最大変動幅はリーマンショック時で高値と安値の幅は74%でした。リセッション前に高値掴みしてしまうと恐ろしいですね。。

 

いくらで株を買うかが最も重要

日経平均の場合、1年の株価の変動幅は平均すると34%程度です。購入タイミングをうまく取れればリターンが+34%となりますが、誤るとー34%の損失となります。購入価格によって株価の変動はリスクにもリターンにもなります。配当が良いからと高値掴みをして含み損に泣くのは本末転倒です。その株価は割高なのか割安なのか、それを判断することが非常に重要です。また日経平均ではなく個別株では銘柄によって変動幅も異なるので、過去の株価から変動幅をつかみリスクとリターンを把握しておくことも重要です。

 

まとめ

・日経平均の変動幅は平均すると34%程度

・景気拡大時よりも後退時のほうが変動幅は大きい(拡大時30%、後退時38%)

・1990年以降で過去最大の変動はリーマンショック(74%変動)

・変動幅を把握すればリスクとリターンを知ることができる

 

2019年10月末 株式運用成績

2019年10月も終わりましたね!

一ヶ月お疲れ様でした。今月のIchiの運用成績です。今月は中国リスクの低減や米国の利下げにより市場の雰囲気が緩和され、日経平均も上昇しましたね。

 

トピックス

・TOPIX指数は前月比で+5%、Ichiの運用成績は+6.4%なのでインデックス投資に勝りました。

・旭化成はノーベル賞の影響もあり続伸。

・最大の保有比率である良品計画(7453)が18%程伸びており、かなり助かっています。

・東レ(3402)がボーイング減産の影響で株価下落。ただし純利益に対する影響は小さいと考えHOLD。株価によっては買い増し予定です。

 

 

2019年10月末の運用資産

かなり節約することで13万円ほど入金することができました。また、運用面でも大幅に含み益が増えました。ここまで増えてくれると働き手がもう一人居る感じですね。とてもうれしいですね。

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Fig.1 2019年10月末総資産増減率(税引き前、対Aug-19基準)

 

2019年10月末のポートフォリオ

現在のポートフォリオをFig.2に示します。先月からの変化はINオカムラ(7994)、リコー(7752)、東レ(3402)増資、米国株としてアルトリアグループが入りました。また値動きの読みづらいJALを売却しました。300円ほどプラスでした。笑

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  社名 証券コード 平均買付価格
日本株 旭化成 3407  ¥                 1,160
日本株 東レ 3402  ¥                    791
日本株 良品計画 7453  ¥                 2,043
日本株 mimaki 6638  ¥                    594
日本株 セントラルSP 4801  ¥                 3,178
日本株 マツモトキヨシ 3088  ¥                 4,066
日本株 JT 2914  ¥                 2,201
日本株 パナソニック 6752  ¥                    927
日本株 オカムラ 7994  ¥                 1,056
日本株 イオン 8267  ¥                 1,632
日本株 リコー 7752  ¥                    973
米国株 アルトリアグループ MO  US$          430.00

今後の方針

市場の株はどれも上がっており、買いたい株が無くなってきています。そんな状況のなか、割安株のリコー、東レ、JTを買い増ししていく予定です。そして、現在所有の株は今後も上値が期待出来ると踏んでいるので、HOLDを続けます。また米国株の高配当割安株を買い増ししていきます。ただ、上値の期待できないオカムラ、ポジションをミスっているMIMAKI、Panasonicは株価を見ながら売却する予定です。

一方、市場の動向としては米国株はGDP対比で見て、少し上がりすぎと言えるレベルだと思っています。ただ、各企業の実績、来期予想は上向きのため株価はまだ上昇すると踏んでいます。そして市場の雰囲気は以前ほどのリセッションへの恐怖が無くなっているように感じます。しかしながら、楽観はできない状況のため引き続き雇用統計や物価指数などの統計値を注視していきます。

2019年10月半ば 株式運用成績

セミリタイアを目指すために、不労所得構築を目指しています。手法は日本株のキャピタルゲイン狙いで、動かせるお金が貯まったら米国株のインカムゲインに切り替えていく作戦です。まだまだ原資は少ないのでキャピタルゲインを狙っていきますよー!

2019年8月より独自の方法で株取引を始めています。

www.dreaming-sheep.work

 この方法で利益が出るのかどうかまとめる意味でも、きまぐれに成果を報告していきます。それではさっそく2019年10月半ばの成果報告です。

 

 

2019年10月半ばの総資産

Fig.1に示すのが2019年8月~2019年10月半ばまでの資産増減グラフです。今のところ順調に増加しております。株高によってこれまで保有していた不良債権的な株を売却できたこと、割安株をうまく売り切れたことが資産増加への寄与大きいです。また、毎月定額で原資を増やしており、これらが種銭となって売買益を増やしてくれる予定です。できるだけ節約して入金額を増やしていきたいです。

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Fig.1 2019年10月半ば総資産増減率(税引き前、対Aug-19基準)

 

語句説明

原資:株式運用のためにこれまで投入した金額。2019年8月を基準としての累計投入額%

利確累計:これまでの株式運用で利確した金額の累計。分母は2019年8月の原資を基準とする。

含み損益:その月現在の保有株の損益。分母は2019年8月の原資を基準とする。

 

2019年10月半ばのポートフォリオ

現在のポートフォリオをFig.2に示します。割安株メインで構成したつもりですが、マツモトキヨシ、パナソニック、ミマキは買い場を誤った感があります。特にミマキ。。あとJAL、イオンは値動きが全く読めないので私の方針からは本来であれば除外すべき銘柄ですので、今後の処置を考えていきます。ぜんぶ基本的にはキャピタルゲイン狙いです。(JTも含めて)

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  証券コード 平均買付価格(円)
旭化成 3407 1159.5
東レ 3402 789
良品計画 7453 2043
mimaki 6638 594
セントラルSP 4801 3178
マツモトキヨシ 3088 4066
JT 2914 2201
パナソニック 6752 926.5
オカムラ 7994 1056
イオン 8267 1632
JAL 9201 3351

 

まとめ

一応今のところうまくいっていますが、いつ何が起きるか本当にわからないなと感じております。毎日市場動向、ファンダメンタルに怯えながらも自分の方針に従いつつ、分析手法をブラッシュアップしながら売買を繰り返しています。怯える面もありますが、楽しみな面もありますね。

私的には今も割安と感じているのは東レ、オカムラです。このあたりをナンピンで買っていきたいと感じています。あとは米国株に手を出したくてウズウズしています。笑

企業の純利益予想と株価(高値、安値)の相関を利用した日本株キャピタルゲイン法

株式運用するに辺りやり方は様々です。キャピタルゲイン (売買益)or インカムゲイン(配当収入)、米国株 or 日本株 or その他、インデックス or 個別株、ディフェンシブ(景気と連動し難い)株 or シクリカル(景気連動性が高い)株or 成長株、長期保有 or 短期保有、などなど様々な方針で運用することが出来ます。

株式運用で一番よくないのは自分の方針が無い状態。方針が無いとファンダメンタル(市場情報)に左右され、流行の株を高値掴みして、損を出すことになりかねません。

私は、日本株を個別株メインのキャピタルゲイン狙いの投資を1年程度の保有期間で行う方針です。そして原資が確保できれば日米のインカムゲイン狙いの株に振り替えていきます。キャピタルゲイン狙いの方法は、株価を解析し割安、割高を判断し、スイング取引を行っていきます。

割安割高株の解析方法

純利益と株価の相関

例として旭化成(3407)で説明します。

過去10年の株価と業績(純利益)は下記の様になっております。企業の純利益が上昇するに従って株価も上昇しています。当然、旭化成の様な製造業にとって企業価値≓純利益≓株価ですので当たり前といえばそれまでですが、非常に重要な原則です。株価が企業価値、具体的に何を反映しているのかは非常に重要なことです。

(ここでは株価=(年度の高値+安値)/2で算出しています)

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 Fig.1 旭化成(3407)の株価と純利益の関係

 

株価(高値、安値)と純利益の相関

次に純利益と株価の高値、安値が相関しているか確認してみます。

おおむね、高値も安値も純利益と相関していることが分かります。つまり企業の純利益予想がある程度できれば、株価の振れ幅も予想出来ると言えます。

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Fig.2 純利益と年度高値安値の関係(旭化成)

 

視点を少し変えて見る

次にこのグラフを散布図にし、純利益と株価の安値、高値の相関を見てみます。

企業の純利益に対して高値、安値共に決定係数R2が0.8を超えており綺麗に相関していることが分かります。このことからも純利益によって高値安値の判断が出来ると言えます。株価はファンダメンタルや企業の業績予想に大きく影響され変動しますが、そもそも今が割安なのか割高なのかを抑えることが出来れば、株価を高値掴みすることも減り利益が出やすいポジショニングが可能になります。

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Fig.3 純利益と株価の関係
 

この様な方法で株価の高値安値を判断し、スイングトレードを行います。

ただしこの方法は万能では無く、景気変動や企業の純利益が想定を大きく下回る等の場合は相関が崩れる場合があり、ファンダメンタルや企業動向と合わせて判断する必要があります。

 

まとめ

株価の割安、割高の判別方法を紹介しました。ポイントは株価は基本的には企業価値(純利益)を反映している。そして企業の利益が分かればその変動幅もおおよそ推測できるという点です。ただし、全ての企業においてこれが言えるかと言うとそうでは無く、例えばエネルギー関係の企業であれば、純利益よりも石油価格と強い相関を示したりと言ったことがあるため、万能ではありません。

 

※株式の売買は個人の責任でお願いいたします。